Sunday, July 24, 2022

Coverage of One Million-Year Trip: Bandar Book (Animage)

This post will consist of the coverage in the anime magazine Animage for One Million-Year Trip: Bandar Book (100万年地球の旅 バンダーブック). This was the first of an annual "24 Hour TV Special" that began from 1978 and continued until 1990. This special aired 28 August 1978 on NTV. As with other posts on this blog, I will be posting the raw Japanese text with some commentary (provided by DeepL).

August 1978

This issue was released close to a month-and-a-half before the airing, and serves as the general promotion. Character designs and comments from Osamu Tezuka, Seiji Okuda, and Hisashi Sakaguchi are included.

Blurb:

来たる8月26日から2日にかけて、初の24時間番組が日本テレビで放映される。日本テレビ開局25周年を記念したチャリティー・キャンペーン番組「24時間テレビ 愛は地球を救う」がそれである。番組全体の構成は、テレビの情報機能を駆使した映像百科番組②恵まれない人たちに愛の寄金を寄せる涙と感動のドキュメンタリーの二要素から成っている。この二つの要素を結びつけるのが「愛だけが地球を救うことができる」という番組のテーマだ。この番組でテレビ界初の2時間アニメーションが誕生!!!! その名も「10万年地球の旅・バンダーブック」。マンガ界の神さま手塚治虫氏が、創作する一大アニメロマンである。この作品は、番組のテーマを存分に生かし、ゆがんだ文明のために破滅寸前にまで荒廃した地球と、それと全く同じ性質の惑星でありながら、まだ美しい自然を保ち、平和な繁栄を続けているもう一つの世界を対比させながら、自然破壊への反省と愛の連帯を訴えている。SFブーム・アニメブームのなかで、手塚氏がアニメ「風と共に去りぬ」にしたいと意欲を燃やす超大作だ。物語の構成は第1部「宇宙放浪編」(24分35秒)第2部「原始時代編」(23分)第3部「地球未来編」(44分05秒)に分かれている。制作手塚プロダクション。「バンダーブック」の放映時間は8月27日(午前10時から12時である。

Osamu Tezuka Comment:
(Summary: Not much here other than Tezuka's thoughts on the overall audience, which he projected would be 70% children and 30% adults. Interesting.)

日本テレビからお話をいただいたとき、初の2時間番組ということで私も大変興味を持ちましたし、また、私が長いこと課題として訴えてきたテーマと一致することが多いので、ぜひとも、意欲的に取り組んでみたいと思いました。作品では、バンダーの強くたくましい心、マリーナ姫のやさしさ、ムズの明るさと活動力、そして全体にSF的なロマンのふんい気を持たせて、幼児からおとなまでおもしろく見せる構成をとりながら、人間連帯と、破滅的な文明にみずからをおとしいれている人間の無知無暴さとを追求してみたいと思っています。正味2時間の内容に、幼児むきの絵本的な部分、少年むきの劇画的な要素のほかに、おとなの鑑賞にもたえるだけの美術的な手法もとり入れ、家族そろって十分楽しめるものにします。全体のバランスは、こどもむき70%、 おとなむき30%になるかな...。

Tadahiko Tsuzuki (NTV Production Department):

世界で最も強いものは、空想力でしょう。なぜならそれが人の心を動かし、世界を変えるからです。とすれば手塚さんのアニメーションという魔法の鏡こそ、水爆より強力な平和の武器といえるでしょう。原始時代でも、100年後の未来でも、他の銀河系でもたちどころに旅することができるのですから。 子供のころ終戦の日の夢が「愛は地球を救う」というテーマで、みごとなドラマの世界を展開していくことに興奮したものです。世界中の子供から手塚さんへのメッセージ。「ありがとうご苦労さまでした!!!」

Seiji Okuda (Director):

久しぶりの手塚先生の作品なので、スケジュール的にはきびしいが、できるだけいい作品にしたいですね。ただ、ぎりぎりの日程と、現在のアニメ技術で、どれだけ手塚先生のイメージを忠実に再現できるかで頭を悩ましています。 コンタクトをとたくても先生が忙しすぎてね。また、先生と坂口さんのキャラクターをどう調和させるかが課題でしょうね。

Hisashi Sakaguchi (Chief Director, Character Design, Art):

キャラクターのデザインは大変苦労しましたが、手塚先生のストーリーが大変おもしろいし、それは全く苦痛ではありませんでした。 僕は昔から手塚先生の大ファンで、先生の作品はほとんど読んでいましたから、先生のイメージを一方的にではありましたが理解したつもりです。なんとかリアリティーのある、すばらしい作品に なってくれればと願っています。

September 1978

This issue is Animage basically doing a scavenger hunt around prduction that includes comments from Keiji Kaneda, Osamu Tezuka, Yuji Ohno, and Hisashi Sakaguchi. Topics include things relevant to each person, and other things such as how much sleep Tezuka was getting during production. Not much!

佳境に入り熱入る手塚氏

8月27日、10:00amのオンエアーをめざし、手塚プロは最後の追い込みに入った。「時間を最大限に使い、すごい!!と思わせる作品を作りたい」といわれる手塚先生は、雑誌の仕事をしばらく休み、「バンダーに全力投球!!!」との意気ごみをみせている。7月中旬の某日、編集スタッフは、不夜城の手塚プロダクションを訪ねた。以下はそのときのスタッフの方との談話である。午前1時20分をまわる。午後10時から始められた進行会議はまだつづくしめ切りに追われながらも会議の席上、何回となく笑いの渦がまいた。まだゆとりがあるのか、会議が現場の緊張感をときほぐす唯一の場なのか。スタッフの顔には現場ではみられぬやさしさがただよう。プロデューサーの金田さんに質問を.

あと放映日まで一カ月半ほどですが、進行ぐあいは?

「ええ、少しばかりおくれていますが、追い込めばなんとかなるでしょう。手塚先生のイメージどおりの作品を仕上げなければ・・・。 『バンダー」はテレビ作品であっても、劇場公開できるだけの質と内容を持った作品であることを前提にがんばっています。質の向上を願えば時間に追われます。だからといって、時間がないか質を落としてよいというものではありません。手塚先生のきびしいチェックのもとで、みんな一つ一つていねいに作っています」手塚先生のチェックはきびしい。原・動画から背景まで目を通す。時間が迫っているというなかで、目の前に上ってきた背景1枚を、金田さんと話の末に、すべてイメージを指定し、色をやりなおしにまわした。「先生は不完全と思われるものには絶体、首をタテにふられません。 100パーセント完全なものを望むのは無理なことかもしれませんが、なるべ100パーセントに近づけるよう努力は惜しみませんね。あれほどの情熱をぶつけられると、こちらも同じように答えねば・・となります」『バンダーブック』にかける手塚先生の情熱はすごい。先生に話をうかがう。

手塚先生は絵コンテをすべて手がけられたそうですが。

「絵コンテはシナリオを作るより早くすみますし、画面のイメージもすぐ伝わりますからね。シナリオやめ絵コンテかいちゃえということで、「やりました」

絵コンテ以外には?

「原・動画もやっています。原画のほうが300カットもあるんですよ、ぼくのぶんだけで。絵カット数が約1700くらいですから5分の1強ですね。動画も動物のシーンを中心に描いています。雑誌の仕事もたいへんだけど、こちらもたいへんだね」

雑誌のお仕事と平行して『バンダー』を進められているわけですね。 「いままではなんとか平行してできたんですが、ここラスト2週間ほどは、雑誌を休んで『バンダー』に全力投球です。その結果、多くの方にご迷惑をおかけすることになり、そのぶんだけでもいいものを手がけなくては」

睡眠時間は?

「一日平均三時間くらいですか。ふだんでも四~五時間だから、そんなにかわらないですよ」 作品の進行と時間のかねあいは。「たしかに、時間はもう少しほしい。しかし、時間がないからといって手を抜けない。かぎられた時間を最大限利用して、いかによいものを作るかです。情熱をかたむければ、見てくれる人も、ああこれは・・・とわかってくれると思います」

バンダーのポイントは?

「話は、バンダーが親を殺した犯人をつきとめ、かたきをうつという話になっていますが、そのなかにかくされた人間の欲望と自然環境の破壊の恐ろしさ。そして人間が目ざめれば、いまからでも地球を美しくするのにまにあうということ。それを訴えたいのです」このへんは「ブラックジャック」ほか、手塚作品にみられる一貫した共通テーマである。全身にバイタリティーをみなぎらせ、今夜も若いスタッフたちにまじり陣頭指揮を取る手塚先生である。その姿を見て、作画監督の坂口尚さんは「手塚先生の作品づくりにかけるエネルギーには負けますね。あの睡眠時間では、ぼくなどとうにつ「ふれていますよ」と語った。午前4時。空はそろそろ明けはじめた。作品のイメージを左右する音楽を担当される大野雄二先生をおたずねして、お話をおうかがいしてみた。

―—まず、お聞きしたいのは、作品用に作られる曲数はどのくらいに?

「全曲でおよそ60曲ほどになると思います。メインとなるのは20曲前後ですが、できあがっているのはテーマ曲など12曲だけです。ほかは画面ごとに挿入してゆく曲なので、絵が上がりしだい、イメージにあわせて作ります」

作曲されるにあたって、SFストーリーという点をかなり意識されましたか?

「いや、とくにSF作品だからと意識はしていません。 手塚先生の持っているイメージで作曲しましたから。内容も、ぼくのもっているサウンドにクラシック的なものを取り入れてみたり、劇中ではシンセサイザーを一部使用したりとまちまちです。シンセサイザーは使いすぎるとおもしろみがなくなるので、全体的にはふつうのサウンドで通しています」

作品の中における大野先生の特ち味は?

「無国籍というのがぼくの持ち味なのです。ミムールなどの曲ではヨーロッパのフランスふう、本編中にはロック的なものを、全体ではクラシック的になっています」手塚プロのスタッフのみなさんをはじめ、制作にたずさわる多くの方の熱気を、あらためて感じた取材であった。

Friday, July 1, 2022

Coverage of Gatchaman in 1978 (Animage)

After the end of the original Science Ninja Team Gatchaman TV series in 1974, a compilation movie was created followed by a second series in 1978. The movie received light coverage, while the beginning of the second series received more coverage including comments from many involved. This will be only sections that highlight Gatchaman specifically, and will not include things such as as mentions in fan letters or other articles. Those will come at another time. For further reading, I must recommend Animétudes coverage of Tatsunoko around this time.

As with other posts on this blog, I will be posting the raw Japanese text with some commentary (provided by DeepL). Many thanks to Brenten958 for some scans from issues missing from my collection. Time to begin!

August 1978

This was the only issue to promote the compilation movie, which premiered 15 July. As it is a compilation of a TV series, there's not a lot of production info or anything like that, but does include some small blurbs. I would have been interested to hear some tidbits about the BGM replacement, but alas..

Blurb:

の竜の5人の少年少女たちがそのメンバーであった。南部博士の指令一下、5人はそれぞれのメカで集合し、バードスタイルに変身していった。各メカは合体してゴッド・フェニックスとなり、勇躍ギャラクターの巨獣メカ、タートルキング、メカボール、マグマ巨人らを次々と撃破していった。健のまえに、時折り現われるなぞのパイロット・チームがあった。レッドパレスと名のるそのチームはガッチャマンの危機を救い、疾風のごとく去った。敵か味方か......その姿は健の心に焼きついて離れなかった。カッツェの失敗つづきに、ついに総裁Xの大作戦が実行にうつされた。それは地球をとりまくバンアレン帯を降下させて、数千度というその放射熱で地球を滅亡させようという作戦であっ た。「滅亡するまえに全人類は必ずカッツエ、おまえに降伏してくる。そのあとでバンアレン帯をもとにもどせば、この地球はおまえのものだが、総裁Xはあくまでも、地球のブラックホール化をねらっていたのである。しだいに降下してくるバンアレン帯の放熱が自然のバランスを奪い、人類滅亡の危機が迫った!! ガッチャマンたちはバンアレン帯をもとに戻すロケットを発見したが、それは有人ロケットであった。つまり、だれかが犠牲にならねば、この地球は救われない・・・・・「おれがいく」という健をいきなり投げ飛ばす男が現われた。 それはあのレッド・イン・ペレスの隊長だった。「健っ、できることならなにもつけずにこのまま別れたかった……つらいぞ」隊長は健のさがしもとめる父親だっ!!! 隊長、いや、健の父はひとりロケットに乗りこみ、発射した。こうして、地球の危機は救われたのだった!!!そのころ、ジョーは戦闘による古傷と甦りつつあった過去の記憶に悩まされていた。ジョーの両親はギャラクタの元隊員であったが、組織をうらぎったために殺されたのだった。いっぽう、総裁Xは地球の地核を爆破し、いっきにブラックホールにしてしまうニュートロン反応装置を完成させた。みずからの生命の限界を知ったジョーはギャラクターの本部クロスカラコルムに単身、潜入した。それと知ってあとを追った健たちは、力つきて倒れていたショーを発見した。地上では、すでにニュートロン反応が開始され、異変があいついでいた。「おれのことはかまわずにいけ」といジョーのことばを背に受けて、 健たちはクロスカラコルムの奥へと潜入していった。もはや、ニュートロン反応を阻止する手だてはないように思えた。が、その装置の歯車を止めたのは、ジョーの最後の羽根手裏剣であった。 しかし、これは、ガッチャマンたちには永遠にわからないことであった。戦いにやぶれ、すべてをうしなった総裁Xはおおくのなぞを残したまま、静かに宇宙へ帰っていった。ジョーは死んだ。だが、健、ジュン、平、竜の四人科学忍者隊の胸の中で、ジョーは水遠に生きつづけることだろう。(おわり)

Record Giveaway

(Summary: Possibly a reprint of SCS-505? Given away to 30 lucky winners if they mailed in a postcard by 31 July to Animage.)

■レコードプレゼントのお知らせ 「ガッチャマンの歌」・「倒せ! ギャラクター」区新橋4の10の1徳間書店アニメージュ「ガッチャマン係」あてハガキで申しこんでくのシングル盤 (日本コロムビア)を30名の方にプレゼント。ほしい方は〒105 東京都港ださい。 しめきりは7月31日。 当選発表は現品発送をもってかえさせていただきます

A Discussion between three members of the Tatsunoko Production, Planning, and Literature Department

(Summary: Pretty much nothing of substance here.)

科学忍者隊ガッチャマンは、いかにして生まれたか? 竜の子プロ企画文芸部 鳥海尽三、陶山智(酒井あきよしの情熱三人野郎が、相模湖の宿にこもった。無から何かが始まった。これは、そのときの録音ダイジェスト版だ。
A「ドラマか······ いままでのアニメはドラマがなかったからな。見ているものに訴えかけるアニメがあっていいはずだ」
B 「そこを押そう。高学年も見られるアニメ…………」
C 「主人公の目的は…」
B「やっぱり地球の平和か」
A「平凡だが、内容を科学的にするか」
B「教育番組?」
C「角度を変えれば新鮮さがだせるさ」
A「現代科学の諷刺も描けるな」
B「悪は怪物のような、宇宙の絶対意志」
A「いけるッ!!!」
C「善玉は少年少女5人くらいがいいな」
B「ニヒルなヤツもおくか」科学忍者隊ガッチャマンは、生まれるべくして生まれた。スタッフの魂が、どの企画よりも燃えあがっていた!!!!ロマンとアクション、ドラマとメカの有機的合体は華麗に表現された。いま、ワイドスクリーンに、大きな口マンがおしげもなく展開される。

Announcement of Screening Locations in Six Major Cities (Sapporo, Sendai, Aichi, Tokyo, Osaka, Fukuoka)

6大都市上映館のおしらせ7月15日、夏休み全国いっせいロードショー。ガッチャマンの上映館が以下のように決定した。
札幌 — 札幌有楽地下
仙台 ― 仙台青葉劇場
東京― 丸の内東映パ
ラス、池袋東急 東急レックス、新宿東映パラス、新宿東急
愛知 ― 名古屋セントラル、岡崎ピカデリー
大阪 ― 道頓堀ピカデリ梅田東映ホール、上六映劇、 森小路ミリオン
福岡― 福岡ピカデリー2、福岡西部東映、小倉ロマン座、黒崎ロキシー、久留
米オスカー、大牟田セントラル、梅田東映ホール、上六映劇、森小路ミリオン

September 1978

This issue includes a preview of Gatchaman II, including a look at the new enemy and a summary for episode one.

「78秋・新番組カラーワイド速報!!科学忍者隊ガッチャマンの新しい敵!!半陰半陽人間「ゲルサドラ」
前回、ガッチャマンの反撃によってベルクカッツェを失った総裁Xが、新しく地球に送りこんだ半陰陽の人間だ。生まれながらにして、異常な染色体をもつていた赤ん坊に放射能あびせられ、人間改造機によっミュータントとして誕生した合成人間〉なのだ。ゲルサドラは、総裁Xの「われらにそむく人間どもは生かしておくな」という断固とした命令をうけて、地球を征服するために強力なギャラクターを組織する。ゲルサドラの銃から発射される光線は、人間を硬直したまま黒い殻に包み、あるときは自動車などを赤化して消滅させるのであった。

Summary of Episode One:

★第1話 『総裁Xの逆襲』
海底の要塞・実験工場。妖しげな光線がカプセルに照射され、カプセル内の赤ん坊のシルエットがしだいに大きく成長してゆく。 シルエットは大人に成長し、豊かな胸部が大きく息づく。広い室内の中央スクリーンに奇怪な像が浮かんだ。あり、総裁X!!カプセルが開き、半陰半陽の人間が出てきてひかえる。 放射能を あび、人間改造機によって、 ミュタントが誕生したのだ。「わたしは宇宙からやってきた裁Xだ。地球には、二度目の訪問だ。おまえをゲルサドラと呼ぼう。強力なギャラクターを組織せよ」夜の高級住宅街。ゲルサドラは加賀久博士を光線銃で撃ち、飛び去った。南部耕三郎博士の緊急命令で、科学忍者隊ガッチャマンが集合する。健、甚平、ジュン、竜、そしてジョーの代わりに補充されゲッツの5人。謎の情報部員、ゲッツとは何者か?

Interview With Production Staff

(Summary: Questions about the return of Joe and production staff composition)
Animage: 新ガッチャマン誕生について ?

Ippei Kuri:「本音をいうと、 ガッチャマンのいままでのイメージを残しておきたかったので 〈新〉 はやりたくなかったんです。でも、ファンや局の要望がとても多くて......。 で、 主人公をかえずに新メカを登場させました」

Animage: コンドルのジョーは死んだのでは?

Hiroshi Sasagawa:「いいえ、 前作の最後の場面でジョーは 〈消えた〉 んです。 意外なシーンが見られるかも…」

Animage: スタッフはどんな構成ですか?

Sadao Miyamoto: 「4人の新しい人を入れて新風を吹き込みました。 旧スタッフの安定度に加えてチームワークもバッチリ。 いい作品ができますよ」

October 1978

This issue is packed with info ahead of the premiere of the first episode of Gatchaman II on 1 October, including mechanical designs and info, color charts(?!), a spotlight on the new villain, voice actor comments, and a look at the opening theme. Also included are some episode summaries, including the first episode (for a second time).

Episode Summaries

一1話 あらすじ・総裁Xの逆襲
地球上から1ヵ月間に、科学者2名、軍事武官93名、兵士9111名が死体をのこさずに消えるという奇怪な事件が起きた。このような恐ろしい事件を起こせる人物は、ただひとり。あの総裁Xがふたたび地球へやってきたのだ。しかも、ベルクカッツェ以上に残忍な手下、ゲルサドラをつれて。この敵と戦えるのは、ガッチャマンしかいない。いまはこたえぬジョーに見守られ、ガッチャマンは再び戦う。行け!! 科学忍者隊ガッチャマン!!!
2話 あらすじ・謎の羽根手裏剣
ゲルサドラによって蒸発させられた人々を救おうとしたガッチャマンたちに、ギャラクターの武神像ロボが迫る。そのうえ味方だと思っていたガッチャマンの新加入メンバー・ゲッツは、なんとギャラクターの手下であった。危機迫るガッチャマンたち。と、何者かによって武神像は爆破され、ゲッツはその首に1本の羽根手裏剣をうけ、倒れた。危機をまぬがれたガッチャマンたちは、マグマの地底湖にギャラクターの大基地を発見。健たちは、それぞれのメカで基地を攻撃するが、ゲルサドラも要塞ロケットで 応戦。激しい戦いがつづく。 ついにG1号機は、健もろとも墜落してしまう。意識を失いかけた健の目に、窓ガラス越しに死んだはずのジョーの目が「がんばれ」と語りかける。それは、健の幻覚か?羽根手裏剣で地球の危機を救ったのは、いったいだれなのか......。

Section 1: Mechanical Info

1壮麗なメカニッ ク誕生!!
潜水空母 Gタウン
「ガッチャマンⅡ」の新しい魅力のひとつ。それは、壮麗なメカニックの登場だ。この迫力のあるメカ・イラストを見てもらえれば、きみも“納得”とうなずくだろう。これは、科学忍者隊の新基地「潜水空母 Gタウン」。この基地から、ガッチャマンたちがギャラクターたちを倒しに出撃するわけだ。ストーリーとキャラクターの魅力にくわえて、メカの迫力もプラスされた「ガッチャマン」。やはり、この秋、絶対に見のがせない!

潜水空母 Gタウンは、南部博士がひそかに有志を集めて建造した移動基地だ。そしてここは科学忍者隊の本部であり、ニュー・ゴッドフェニベースックスの根拠地でもあるのだ。この壮麗なGタウンはどのようにメカ設してうまれたの だ ろう。 その定書、内部写真などを紹介しよう。

GタウンはG1~5号機、ニュー・ゴッドフェニックスの根拠地だ!!
『カーポート1号、3号、4号、5号が海へジャンプする。海面を走るカーボートのコックピットに透明のカバーがかかり、つぎつぎと水中へ突っ込む。潜航する各カーボート。前方の海水空母タウンが待底に巨大な潜機している。各カーポートがGタに吸い込まれる」ウンのハッチ【第一話シナリオより)

Comments from Kunio Okawara (Mecha Designer):
Animage: Gタウンは、絵コンテ段階とずいぶん形が変化していますが?

Okawara: 絵コンテは演出の笹川さんがお描きになったものですが、とくにそれは意識せずにデザインしました。 潜水空母という設定だったので、それに動物的イメージ、つまり動物の足や耳のイメージをプラスしてみたのが、このGタウンなんです。

Animage: デザイン段階で、なにか参考にされたものは?

Okawara: ぼくは影響をうけやすい人間なんで自分のメカデザインになにか影響しそうなものには、あえて近づかないようにしているんです。たとえば、映画「未知との遭遇」や「スターウォーズ」などは、すばらしいメカが登場するそうですね。そういったものは、メカデザインの仕事が一段落するまで見ないようにしているんです。だから、とくに参考にしたものはありません。

Animage: デザイン上、苦労なさった点は?

Okawara: 今回はそう苦労しませんでした。第1案は企画会議で、もっと巨大さや迫力がほしいという意見で描きなおしをしてこのGタウンができたんですが、そんなに時間もかからなかったし……。とにかく、ぼとしては“ウソのないメカ[科学性の高いメカ]という点だけを心がけましたね。

Section 2: The New Enemy Is... Gel Sadra

あのベルクカッツェ亡きあと、ガッチャマンの敵役キャラとしてつくられたゲルサドラ。
― 「ゲル」は、ドイツ語で”欲望”を「サ「ド」は“残虐性"を表わしています。前回のガッチャマンで、ベルクカッツェが人気が高かったので、そのイメージをあまり変化させないよう、つくりました。(脚本・鳥海尽三さん談)スタッフが新たなる熱意をもって創造したゲルサドラ。この新キヤラにも熱い視線が集まるのは、確実だ!!
ベルクカッツェ
総裁Xの悪の使者として、地球に派遣されたが、ガッチャマンによって敗北させられた。 その悪の魅力の虜になったファンも多い。

Color Chart

(Summary: I have NO idea what any of this means.)

これが、ゲルサドラの色設定書だ!!!
右の色設定書の記号どおりに、下のカラーチャートの色をセルに塗ったものが、ゲルサドラになるわけです。色設定書の記号の読み方は、つぎのとおり。BBは、分子ノーマル部分の色、分母が影部分を表わします。内は、内線の色でトレースするということ。 アルファベットは、 P=ピンク・R=レッド・G=グリーン.Y=イエロー 66=グレイ 300=ブルーホワイト(白) ただのBはブラック、数字つきのBは、ブルーの省略号です。

Section 3: Joe Lives On

身体の異常を感じながらも、あえてべルクカッツェに戦いを挑んだジョー。 そして「つかれたぜ」 「これが、おれの生き方だったのさ」と、ふりしぼるようなつぶやきを残してついに倒れたジョー。あのジョーはもういない。しかし、総裁Xの新たなる魔手が、この地球を脅かしはじめた以上、ガッチ ャマンはたちあがらねばならない。それぞ竜「腕が鳴るぞい。おらたちのチームワークは、以前よりすごくあがっとるわい」南部「だが、ギャラクターの科学力もあがっていることだろう。油断はできんぞ」甚平「コンドルのジョーが生きていたらなァ…………それがくやしい」南部「ジョーは死んだ・・・・・・立派に戦って死んだのだ。いまは、死んだジョーのことは忘れろ」れの胸に、ジョーの思い出を抱いて......ジュン「忘れられないわ…ジョーはあたしたちの心の中に生きている・・・・・・死んじゃいない......」南部「その気持ちを忘れないでほしい。ジョーのかわり、G2号を補充する」健「えつ、ジョーのかわりだって…?」甚平「G2号は永久欠番だって、おれたち決めていたのにな」 (ガッチャマンⅡ・第一話シナリオより)

Joe's Most Famous Lines:


★ジョーの名セリフ 1
老婦人を抱きあげて。ジョー「軽い、母親ってこんなにも軽いものなのか…おれのおふくろが生きてたら・・・」その後、めまいをおこすジョー。ジョー「ただの疲れじアない。なにかがおれの体を蝕んでいる」 (Episode 98)

★ジョーの名セリフ②
スパイを拷問する健に。ジョー「だが、いまのおまえはただいたずらに復讐だけに燃えている。おまえを見ていると、おれの姿を鏡にうつしているようでおれ自身が、いやになるんだ」 (Episode 54)

★ジョーの名セリフ③
無断出動に逡巡する健に。ジョー「いいってことよ。ギャラクターとさし違えるなら、おれは本望だぜ」夜明けの太陽がのぼる。ジョー「おれたちの見る最後の太陽かもしれんな (Episode 22)

Voice Actor Comments

ガッチャマンが復活するならば、当然その声も復活してもらわねばなりません。再度ガッチヤマンにとり組まれる声優の方々に、現在の気持ちをうかがってみました。

森功至: Katsuji Mori
ガッチャマンパートIは、あくまでも新しいものだという観点でやるつもりです。 パートIは、思い出としてとっておきたいんです。

杉山佳寿子: Kazuko Sugiyama
ジュンを「自分で判断のできる女性」にしたいですね。ヒーローのアクセサリー的存在に終わらせたくないと思っています。

塩屋翼: Yoku Shioya
今回は、僕が声がわりをしてしまったので新イメージの甚平にならざるえないでしょう。ただ、甚平のマスコット的味は残したいです。

兼本新吾: Shingo Kanemoto
パートⅡでは、パーIとちがえて”健"とつき肩をならべての力んだ勇ましいセリフは避けて、縁の下の力持ち、"竜"に徹したいです。

Producer Masanori Nakano Discusses the Opening Theme:

ガッチャマンの主題歌は、前作で は子門真人さんに歌っていただいたのですが、今回は、ささきいさおさんにお願いしました。これを決定するまでには、ずいぶん時間がかかったんですよ。というのも、新主題歌をつくるということは、ガッチャマンを新しいイメージで登場させるということですよね。しかし、この新イメージは、もしかしたらファンの方を失望させるイメージかもしれない。ファンの方は、前作のままのガッチャマンがすきなのかもしれません。でも、危険かもしれないけれど「ぼくらはガッチャマンⅡをつくるんだ」という姿勢、つまり、まったく前作どおりのガッチャマンをつくるわけじゃないんだ。という方向を選択したわけです。これは主題歌にかぎらず、この作品全体をつらぬく方針でもあります。もちろん、高度なレベルを要求される絵の水準も維持されています、 ストーリーも練りに練られています。あとは見てのおたのしみということですね。

November 1978

This issue had little coverage of the series but received a few splash pages and text. Included is another comment from Hiroshi Sasagawa and comments from Isao Sasaki, singer and voice of Joe. Also featured is a summary for episode four, airing 22 October .

Message from Hiroshi Sasagawa

1度死んだジョーを再登場させることに、当初は、抵抗がありました。スタッフのなかにも「ジョーの兄弟をだしたら」「全く別のG2号を」などの意見もありました。けれど、ファンの方々の要望にお答えして、今回の登場となりました。 前回以上に応援して下さい。

Message from Isao Sasaki:

「最初の何回かは、前回のジョーを演じた、リラックスした気持ちでやるつもりです。ただし、ジョーの設定上の問題から (この内容は、 まだ秘密でお話しできませんが・・・)ある回からは、かなりシリアスで困難な役づくりになっていくでしょう。ガッチャマンは、再登場作品ですが、 ぼくは新しい作品としてとらえてがんばってやりたいと思っています」

Episode 4 Summary:

〈第4話〉あらすじ (10月22日放映) ギャラクターは、デラ砂漠の地下に秘密基地を建設しつつあった。その基地である日事故による大爆発が起きた。 悪の総司令官ゲルサドラは、この事故を利用して一気に地球を征服してしまおうという恐ろしい計画を思いつく。この計画を阻止するためにガッチャマンは一路、デラ砂漠へしかし、ギャラクターの科学力に苦戦を強いられるガッチャマン!!!ついに南部博士は自ら死を覚悟して、コンドル・アタッカーを操縦し、敵陣にコンドルミサイルを撃ちこもうとした。だがそのとき、人影が「そいつの任務は、おれにいちばん似合っていそうだな」それは、死んだはずのあのジョーだった。

December 1978

No siginificant coverage this week, as Gatchaman II was demoted to the "Animation World On TV" section. The summaries for episodes 7~10 were released, as well as the title for episode 11.

■恐怖のミュータント作戦(11/12鬼)
ハイキングに行った甚平は、ひょんなことから、昆虫好きの少年ハリーと友だちになった。ハリーの家に遊びに行った甚平は、そこ不思議な目にあう。ハリーが野原で採集したルビー色のタネが急成長し、ツタが伸びて二人を襲ってきたのだ。実は、このタネはギャラクターの開発した地珠侵略の武器。その直後、ニューシントンの湖に異常事態が発生した。街は一夜にしてジャングルと化してしまったのだ。この危機を救えるのは...

■月世界の火の鳥(11/19)
気象観測衛星が、無気味なツメに襲われた。科学忍者隊はひそかに天体観測衛星に乗り込み、ツメの正体を探っていた。途中、甚平の乗る衛星はツメに挟まれ、謎の要塞に引きこまれてしまう。危う脱出に成功したジュンはNGPに乗り込み、要塞を追跡、月の裏側で見失ってしまった。一方、ギャラクター基地では、総裁Xによって新たな計画がねられていた。そのとてつもなく恐ろしい計画とは。

■赤道の雪嵐 (11/26)

■戦煙!黒鳥軍団(仮題) (12/3)
砂漠で車がエンコし、弱ってい甚平と健の前に目のさめるような美人が現れ、車で街まで送ってくれた。二人は大喜び。しかし、街はカラスの大群に襲われて、大騒ぎだった。おまけに、送ってくれたジュリアが大けがをする。方、ジョーはカラスをメカだと見抜き、ギャラクターの侵略だと知る。そして、再び黒鳥の大群が・・・。
■宇宙からのメッセージ(仮題) (12/10)

Coverage of "Tokimeki Tonight" in 1982 (Animage, The Anime, My Anime, Animedia)

This post will consist of the coverage in various magazines for " Tokimeki Tonight ". As with other posts on this blog, I will be ...