April
This issue didn't feature much other than an ad promoting the series.
●日本サンライズが「無敵鋼人ダイターン3」のあとをうけて 製作するSF巨人ロボット・アニメ。原作&監督・富野喜幸、キ ャラデザイン・安彦良和の黄金コンビ作である。 物語は、宇宙歴0079年、少年たちが、地球連邦とジオン公 国の戦争にまきこまれるところからはじまる。そして、ゲリラ戦 のつづく宇宙を、地球を舞台に、それぞれの”生”を見つめて生 きるさまを描く。★毎週土曜午後5時30分、名古屋テレビ系で放 映開始!!★ 声の出演は主人公アムロに古谷徹、カイ・シデンに古 川登志夫ほかです。
May
This issue gave a rundown of the main story (seen below) and some character bios (not seen here). Also included are comments from Yoshiyuki Tomino and Yoshikazu Yasuhiko. Also inlcuded in the magazine are summaries for episodes 2~5.
上記のエンディング・テーマにこの物語の心がある。自分の 意志とは関係なく戦わざるをえない状況のもとで、いかに強く生きていくかをわたしたちに問う物語それが機動戦士ガンダムである。時は宇宙歴0078年。地球 の周辺に人工衛星をうかべ、100億人ちかい人々がその衛星に移 む時代である。そのスペー ス・コロニー(宇宙植民地)の ひとつがジオン・ズムによって 独立を宣言し、 ジオン 公 国 と称 していた。ジオン公国は、独立をみとめない地球連邦に対し、ついに一方的な攻撃をはじめた 攻撃は第一波、第二波と行なわ れ、人類の半数弱の人々と膨大 なコロニーを失った。 だが、戦いは終わることなく 戦力の均衡状態がつづいていた。 ところが、あらたな建設途上 にあったスペース・コロニー(サ イド7)がジオン公国のムサイ に乗ったシャア少佐に攻撃をう けた。 この攻撃をうけた宇宙歴0079からこの物語ははじまる。 この攻撃のため、大半の成人男 子は死に絶え、生き残った子ど もたちとジオン公国との戦いが まろうとしていた。戦いのしかたも知らなかった子どもたちがこの先、どのよ うにして戦い、生き抜いていくの そして、なぜ同じ地 か?!?!? 球人同士で戦わなければならないの 数多くの疑問を提 示しながら、この物語は、いまはじまったばかりである・・・・・・。
Comment from Yoshiyuki Tomino:
さて、機動戦士ガンダムが放映されました。アムロという少年の物語のはじまりです。わたしたちスタッフは、先にザンボット3"で乳ばなれしようとする少年の物語を描きました。その系譜を受け継いでのアムロ・レイの登場です。時代こそ、現在より少し先の未来の戦争を扱っていますが、アムロをとおして、わたしたちにとっての現実と、新しく招かれる世界とは何かを、考えてみたいのです。しかも、未来のために、わたしたちが、何をしなければならないのか?!?!ということもふくめて......。アムロの利口さは、ちょっと鼻につきます。けれど、強い少というわけでないところに、好感はいだけます。そんな少年が、戦わざるをえない現実にまきこまれていきました。数多の生と死とを見なければならない世界へ……。あの、少しばかり神経質なアムロが、生き伸びられるかどうかは、わたしたちにはわかりません。みなさんの声援あって生き伸びられるのではないか、と期待しています。どうぞ、見守ってやってください。
Comment from Yoshikazu Yasuhiko:
「アニメやるならオリジナル」 ここ数年来、そう思いつづけて きたものだから「ガンダム」を 手つだうことに抵抗はなかった。 本来が動画屋なのだから「作 画に専念・・・・・・」という身のほど こし方も自然だった。 だが、やはり、いざ仕事にと りかかってみると、そう簡単な 話ではない。シリーズという分 量は、あいかわらず圧倒的だ。 自分の作業能力の低さ加減にハ ラがたつ。気ばかりあせる。 これが現場感覚というものか ・・と思いあたる。 してみると、この一、二年の 自分はずいぶんと楽をしてきた もののようである。苦労はとう ぶんしかたあるまい。 こしらえたキャラクターは富 野氏のところへ里子に出してし まった。里子にだしたかれらが 先々どうなるのかさえ、ぼくは しらない。 が、富野氏の感覚と力量は承 知のうえだ。なかば観客、そして、なかば現場作業員というか たちで、ともかくも、とうぶん やってみるつもりだ。
Episode Summaries:
ガンダム破壊命令 (episode 2) (4/14)
ジオン公国の激しい攻撃にスペースコロニー、サイド7は大部分の成年男子を失っていた。生き残った勇敢な子どもたちは宇宙空母ホワイト・ベースに乗りこみ、地球の平和をとりもどすためにジオン公国に戦いをいど決心をするのだった。
敵の補給艦を叩け! (episode 3) (4/21)
ルナツーの連邦出撃基地に向けて進路をとるホワイト・ベース。だが、機動戦士ガンダムシャアのムサイはいっこうに攻撃する気配がない。そのとき、ムサイは補給艦を待っていたのだ。チャンスはいまだ。だが、それは危険な賭けなのだ。
奇襲!ペガサス脱出不能 (episode 4) (4/28)
大気圏突入! 3分前 (episode 5) (5/5)
一路、地球へ向かって航行すペガサスとサラミス艦。ペガサス艦内の避難民たちには、もうすぐ地球に帰れるという明るいふんい気が漂う。いよいよ、大気圏突入、3分前だ。だが、そのころ、ムサイに補給艦が到着し突入寸前に一斉攻撃をしかけてきたのであった。
June
This issue contains more story information, which I deemed too long and unneccessary for this post. It also includes a short interview with Tōru Furuya, voice actor for Amuro Ray. No episode summaries were included this time around.
Interview with Toru Furuya:
さる4月3日、午後2時から 東京・新宿にあるセイオンスタ ジオでガンダムの第4話のアフ レコがおこなわれた。春休み中 のせいか、セイオンスタジオの まえはファンがいっぱい。 前日 の大阪でのスラップスティッ クの公演からとんぼがえりした 古谷さんだったが、疲労など少 もみせずに明るくインタビュ に応じてくれた。
Animage: 第3話までのアフレコを終わってみて、どんな作品だなあとお感じになりましたか!?
Furuya:「ひとことでいうと、すご 期待を持たせてくれる作品で すね。話分のアフレコが終わ ると、つぎはどうなるのかと知 りたくてたまらなくなる番組で すねえ」
AM: 主人公・アムロという少年どんな少年だと思われますか。
Furuya:「孤独な少年だと思いますねえ。内向的な少年だからかもしれませんが、ストレートにいみや恐怖を感じてしまう。そのくせ、自分の感情はストレートにだせず、カーブしながらし かだせない。ただ、戦いのなかでだんだんと性格も変わっていくんじゃないんでしょうか」
AM: 古谷さんはアムロというキャラクターは好きですか?
Furuya:「好きというか、とてもの ってやれるキャラクターだし、 感じられるキャラクターだと思 っています。」
AM: アムロを演ずるうえでの苦労などありましたらおしえていただきたいんですが......
Furuya:「これは、監督の富野さん とも話をしたんですけれども、 アムロはこういう少年だから、 こういう声をつくろうとか、セ リフのテクニックなどはいっさ いつかわないようにしようと 思っています。たとえ、ガラガ ラ声になっても、自分自身が感 じていればとっぴょうしもない 演技にはならないと思うんです。 だから苦労しているところとい うのはあまりないですね」
AM: 内容的な話になりますが、 9話でアムロが戦うことをふく めて、すべてのことにイヤにな つてしまうんですが、古谷さん自身はどう思われますか?
Furuya:「3話でシャアと戦い、ガンダムの性能にたよりすぎたために一方的に苦戦をしいられる というところがあるんです。そ してそのことを、あとでブライ トにおこられるんですが、その とき、ものすごく、くやしくて どうしようもないと思うくせに フラウ・ボゥがニコッとわらっ てなぐさめるとすぐ気分がかわ ってしまうんですね。ある意味 では、少年のすなおさだと思う んだけれど・・・・・・、 だから9話で の話というのも、イヤなことは たくさんあるんだけど、マチル ダと出会うことによって、また 気がかわり、やらなくてはと思 うのは、そのすなおさのところ じゃないかなあ それと、15歳というアムロの 年はいちばん感受性がするどい ときだから、なにごとにもすぐ 心がゆれてしまうんじゃないか なあ」
AM: 最後にアニメージュ読者にひとこと......
Furuya:「これからも『機動戦士・ガンダム』とアムロを応援してください」
AM: 長い時間のインタビューにもいやな顔ひとつせず、一生懸命に話してくれたアムロでした。
July
This issue includes another short interview with both Tomino and Yas. The episode summaries are back, this time with episodes 11~13, plus a title for episode 14, which is labeled simply as ククルス·ドアン (Cucuruz Doan). This infamous episode was actually the 15th episode, and it aired 14 July as opposed to 7 July. Also included is an ad for the opening/ending single and the first soundtrack, SKD(H)-2005 .
アムロの誕生に ついて考える いまアニメファン注目の 作品、 機動戦士ガンダム。 今月は、なぜこの作品が生まれたのか!? そしてこの作品 にスタッフはなにをかけたのか!? この疑問を解明する!!
Interview with Tomino:
AM: 率直にうかがいますが、 なぜこの話をやってみようと思ったんでしょうか!?
Tomino:「まず、第一にほかでやっていなかったものをつくりたかったということです。ロボットもの、SFもの、メカもの、少女もの、スポコンものなどアニメーションにはいくつかのジャンルがあるけれど、それとはまったく別なものをつくりたかったんです。いままでロボットものをやってきたうえで戦いのありかたをつきつめていくと、やはり戦争につきあたってしまうんです。そして戦争も、現在おこりうる戦争というより、近未来におこりそうな戦争を状況設定したんです。つまり、近い将来、地球から宇宙への移民がはじまり、この物語のスペースコロニーのようなものがあらわれてくると、そのなかでかならず独立戦争がおこってくると思ったんです。ジオン公国のようにね。これはイギリスのBBCが作った宇宙移民のフィルムの中で学者たちもいっていたんですが。でも、もちろん近未来の社会論や戦争の解説書としてガンダムをつくったわけではなく、このような戦争の中で青少年がどう生きるのかを考えたかったんです」
AM: 主人公を決定するうえで、なぜ,アムロのような内向的な性格の少年を設定したんでしょうか?
Tomino: 「さきほどもいったように、緊迫しまた戦争の中で少年がどうなっていくのかというテーマにそって、15歳という年齢の少年を主人公にしました。そして、戦争という状況の中でSuperヒーローなど生まれるわけがないと考え、なるたけふつうの少年らしい主人公ということを考えました。つまり、テレビを見る人がいっしょにいたみやよろこびを共有できる主人公ということです。だから、アム口はSuperヒーロー的な要素とは違っまた内向的な性格をもっているでしょう」
AM: 話はかわりますが、メインキャラが8人いるというのは、人数が多すぎて動かしにくいんじゃないでしょうか?
Tomino:「いままでのものとくらべるとそう思えるかもしれませんが、戦争となった 8人だけが戦うわけではないでしょう。 もっとふやしたいくらいですよ」
AM: ガンダム”というタイトルの意味はどういうことなんですか!?
Tomino: 「最初は、ガンボーイというタイトルでやろうと思っていたんですよ。ところが、商標登録でひっかかるということでガンダムに変更したんです。ガンは銃(gun)ダムは貯水池(dam)と自由のfreedomの両方の意味をもたせ守りの象徴というイメージでつくった造語です」
AM: 最後に、この作品はザンボット、 ダイターンにつづくシリーズ企画として期待できる作品だと思うのですが......
Tomino:「シリーズイメージはまったくありません。過去2作品とは、まるで別な新しいものとしてつくっていますし、そう思って見てほしいですね」
Interview with Yasuhiko:
AM: 主人公のキャラクターデザインを決めるにあたって、どんなイメージでお決めになったんでしょうか!?
Yasuhiko:「富野さんからガンダムのプランがでるまえから、今度はこんな主人公でやってみたいなあとという意中のキャラがあったんです。それが、いまのアムロなんですけれども、ただ、富野さんのプランではブライトが主人公だったんですよ。ぼくの描いていた主人公のイメージとはちょっと違っていたんですよねえ。むしろ、サブキャラのひとりにいアムロという少年がぼくの主人公イメージにぴったりだったんです。それで、いろいろ話し合って結局、アムロをサブキャラから昇格させた形になったんです」
AM: アムロの旧キャラのセルと現行のキャラはほとんど変更点はないようですね。若干、髪の毛の色が違うようですが......
Yasuhiko: 「ええ、ほとんど手直ししないで決まりました。ただ、髪の毛の色はねえ。富野さんもぼくもアムロの髪の毛は赤毛でちぢれっ毛というイメージをもっていたんで旧キャラのようにしたんです。でも、この色はセルの上で見るといい色に見えるけれども、実際のテレビフィルムになったときはあまりいい色にならないといわれたんで”あたりまえの色”すぎる感じの心配はあったんですが変えました」
AM: アムロの顔を決定するとき、苦労した点などありませんでしたか!?
Yasuhiko:「どこにでもいる主人公という点から平均的二枚目というわけにはいかなかったんで、そこらへんがむずかしかったですねえ。ふつうはキャラクターシートに鼻を高くして下さい”とか“かげはこうつけて下さい”などと書くんですが、今回は"00はしないように”というように書きました。また、アムロは外人の子ということなので外人特有なもの、たとえば眉毛のラインや目が大きく黒目が小さい点などに注意して描きました」
AM:コスチュームのアーミールックで、とくに気をつけた点は!?
Yasuhiko:「コスチュームはフランス軍の復古調のイメージですね。ぼくはね、膚に100%フィットしたタイツみたいな洋服は不思議でならないんですよ。ファスナーもないのに、どうやって着るんでしょうね。ブーツもぼくの描くブーツは足首にたるみがあるのが特徴だなんていわれますが、ファスナーなしのブーツならあのくらいのたるみがなくっちゃ、はけないからなんですよ」
AM: アムロの動きを描く上で気をつけて いらっしゃることはありますか!?
Yasuhiko:「わざとらしいポーズは極力さけています。たとえば、悩むアムロを描くとアゴに手をあてるのを描けば簡単ですが、日常そんなポーズしませんよね。だから、そういう動きはできるだけやめて現実的にありそうな動きにするようにしています」
Episode Summaries:
燃えつきた恋の紅花 (episode 11) (6/16)
「わざとらしいポーズは極力さけています。たとえば、悩むアムロを描くとアゴに手をあてるのを描けば簡単ですが、日常そんなポーズしませんよね。だから、そういう動きはできるだけやめて現実的にありそうな動きにするようにしています」
ジオンの脅威 (episode 12) (6/23)
ガルマにかわり司令官となっランバ・ラルに発見されてしまったホワイト・ベースだが、修理が思うようにはかどらず、反撃にでることができない日々をおくっていた。ビーム砲からのがれるため、嵐のなかへ逃げこんだホワイト・ベースは?
アムロ・母との再会 (episode 13)(6/30)
戦いにあけくれる隊員たちにもつかのまの休暇があたえられた。故郷がちかくのアムロはとくべつに許可をもらい、母に会うためにいさんで家へとむかった。だが、そこにいたのは、酒に酔った防衛軍将校とその部下たちだった。アムロの母は、避難民キャンプでボランティアをやっているというのだが・・・。
ククルス・ドアン (episode 14) (7/7)
August
The "All About Char" issue! This one includes eight "points" about Char. I will go into detail about each one. The last of these is a comment from various people on their thoughts on Char. Also included are some more episode summaries.
(The Man Shrouded in Mystery: Char Aznable is Revealed!)
1: あのスリムな体にマントがよく似あう!!! (Height, Weight, Costume)
身長—173センチ
体重ーー63キロ
コスチューム--フランスの騎士をイメージしてモールをつけ、マントをはおっている。
2: 仮面の下に不敵な笑いを浮かべて・・・ (A wry smile underneath the mask..)
つねにマスクをつけているため 表情がよくわからない。ただ、口 もとの動きから見るかぎり、ほん とうに笑ったことなどないだろう。 いつも心の底に何かがあるせいな のだろうか!?
3: 弱冠20歳で少佐となる男
ジオン公国司令系統図 (Principality of Zeon Command Chart)
(Note: I have no idea how to add a chart like this so I'm going to just tell you what names go where.)
middle row 1: デキン・ソド ・ ザビ公王 (62歳) [Degwin Zabi]
left row 2: ギレン・ザビ総帥 (長男・ 35歳) [Gihren Zabi]
left row 3: キシリア・ザビ少将(長女 24歳)突撃機動軍司令 [Kycilia Zabi]
left row 4: ガルマ・ザビ大佐 (四男・20歳) [Garma Zabi]
left row 5: シャア少佐 (20歳) [Char Aznable]
right row 2: ミハル ザビ (二女 17歳) [Miharu Zabi, unused character]
right row 3: ドズル・ザビ中将 (三男・28歳) 宇宙攻擊軍司令 [Dozle Zabi]
4: 複雑な過去ゆえに魅力なのか? (Timeline of Char's life up to this point)
0059: シャア・アズナブル生まれる。
0062: ジオンズムによるジオン公国独立宣言。 それにより地球連邦と対立。
0068: ジオンズム死亡。
0069: デキン・ザビがジオン公国にて主権確立。 シャアは地球にわたり、 養父母に育てられる。
0074: ジオン公国に入国しハイスクール入学。
0078: ジオン進攻のとき、 准尉クラスで参加し、 戦艦5隻をたおして少佐となる。
なお、シャアには、 彼が10歳のときに別れた3つ違いの妹がいる。 名まえはアルテイシアという。 父は死亡。ハイスクール時代は、 ガルマ・ザビと同級生で親しかった。 少佐となれたのは、ガルマの力も大きい。
5: 戦闘にかけては右にでるものなしの赤い彗星 (The Red Comet is the best in combat!)
彼のモビルスーツが赤いため、 赤い彗星と呼ばれ、おそれられてい る。軽巡洋艦”ムサイ"を指揮し、 ゲリラ戦の討伐隊についている。戦 闘技術的には、アムロなどとはくら べものにならないほどすぐれている。
6: 冷たさの奥にみるほんとうの姿とは・・・ (The truth behind the coldness...)
クールでがまん強く、感情をおもてにあらわさない。 年齢のわりに、大人っぽさを感じさせる。 ただ、こういう性格が彼の本来の性格 であるかどうかは疑問である。という のは、彼には、過去に何かがあり、 それによって、本来の 姿をあらわさないよう に、つくっている と考えられるか らである。
7: アムロ・レイ、セイラ・マス、ガルマ・ザビに何を思うのか!? (What does he think of Amuro, Sayla, and Garma?)
シャアはアムロとい う少年が、ガンダムを 操縦していることをま ったく知らない。 その ため、アムロに対して の感情はまったくなく、 問題は、ガンダムその ものである。 サイド7を探索して いるときに、セイラに 見つかり、出会う。 10 歳のときに別れたきり になった妹に、彼女が、 そっくりだったため、 気にかかる存在。 ガルマとは親友同士 であったにもかかわら ず、ガルマが危機に直 面したときも助けず、 死にいたらせた。彼の 本心はいったいどこに あるのだろうか。
8: 彼に生命をふき入れるスタッフたち (Other people's thoughts on Char!)
Yoshiyuki Tomino (Chief Director):
アムロが少年期特有の不安定な心を持っているのに対して、彼は確固た信念みたいなものを持っている。そして、男の一途さをも持っている男なのだ。だから、ぼくは好きだし、ぼくにはやれそうにないことも平気でやれ男だと思っている。とにかく、魅力的な人間だよ。
Yoshikazu Yasuhiko (Character Design, Chief Animation Director):
シャアのキャラ クターは特に注文らしい注文がなかっ たんですよ。ただ、外見からいうと、 美形キャラなので0×国のプリンス的 になりすぎたかな、という心配はあり ます。それに、いつもマスクをつけて いるので、描くうえでらくなんです。 表情があまりないですからね。
Noriyoshi Matsuura (Sound Director):
とにかく目立つ人物ですから、ドラマから浮きあがらないように、セリ フまわしなど、あまりカッコをつけな いように注意しました。 戦いなれた戦 略家である反面、 ミステリアスな人物 ですから, そのあたりにポイントを置いて、これからも描いていきたいですね..
Yoshihisa Araki (Scenario):
シャアというの は、00という性 格ですときめつけられない人間です。 彼は、戦いの場にしか自分を生かせな いという人生感を持っているため、い やらしい策略家にはなれないわけです。 でもそういうところが彼の魅力であり、 私の好きなところでもあるんです。
Hiroyuki Hoshiyama (Scenario):
乱暴ないい方を すれば、シャアとアムロは同質の人間なのかもしれない ね。だけどシャアは、アムロよりはい わゆる大人だと思うな。自分の置かれ た位置を計算できるゆとりがあるし、 自分の信念、目的をもっているからね。
Yū Yamamoto (Scenario):
彼は、自信過剰 になるくらいとて も頭がよく、行動的野望だと思うん だ。でも裏では、暗い過去を背負って いるかのように人間不信で、連邦軍は もちろん、ジオンに対しても『いずれ …』という野望をもって一人で生 きている。でも、そういう裏をもって つっぱって生きるっての好きだなあ。
Kenichi Matsuzaki (Scenario):
彼は、複雑な過 去のために、ザビ 家に対して忠誠心を持てずにいるんで す。また、他人には本心を見せずに、 自分のためだけに生きなければならな 運命を背負っているんですね。その ためじつにクールです。 でも目的もな く、ただ生きていくより自主性がある ほうがいいと思うんですが......。
Toru Furuya (Amuro Ray):
まだ、アムロと シャアはしかに会 ったことがないんですよね。でも、性 能では劣るモビルスーツでガンダムと 互格、もしくはそれ以上に戦える人物 としてすごいやつだという感じはしま す。じつにこわい存在だと思うし、絶 対に負けたくないというやつですね。 ぼくは、彼の未知の部分が謎めいてい て好きだし、彼の過去を知りたいと思 います。もうちょっと、ぼくが大人に なったらいちどやってみたいキャラク ターですね。 でも、まだまだかな?
You Inoue (Sayla Mass):
彼は冷酷でシャ テーブ ルという 感じですね。というのは、きっと過去 に何かがあって人間不信になり、自分 しか信していないからじゃないかしら。 わたしはあんまり人蓄無害な人は好き じゃないんで、彼のようなトゲのある 人にひかれます。 でも、恋愛は別よ。
Katsuji Mori (Garma Zabi):
シャアってやつ ものごとを全体 としてとらえることができる人間だと 思うな。けっして、その場かぎりの行 動はしないしね......。 その点ではガル マなどはまだまだ子どもだね。でも、こ れからの時代は、シャア的生き方が望 まれるんじゃないだろうか。もちろん いい意味でのシャア的だけれども......
Shuichi Ikeda (Char Aznable):
ぼくは、シャア を悪だとは思って いません。だから演するうえで、勧善 懲悪のパターンでやりたくないですね え。彼は冷静で、けっして他人に自分 を見せない人間だと思います。 それに 物を大局的に見れるやつですね。ぼく とは、性格的にまったく違いますけど、 あいつのようなやつは好きですね。
9: どうしても解けない3つの謎 (Three Mysteries)
データを集め終わり、スタッフ の話を聞いたのちに、3つの謎が あらためてうかびあがった。 第1 は、なぜいつも仮面を着用してい るのか?!?! 第2はアルテーシアと セイラはもしかしたら同一人物で はないのか!? 第3は、シャアは ガルマに対し本心ではどう思って いたのか? 以上3つの疑問はすべて、シャ アの過去さえわかれば、はっきり することだと思うのだが......。 いったい彼の過去に何があった のだろうか?!?!? 編集部では、あら ためて、彼の過去を調べなくては いけないと、調査を開始した。
ククルス・ドアン (仮) (episode 15, tentative title) (7/14)
ホワイト・ベースに、連邦軍の緊急暗号S・O・Sが入った。アムロの操縦で勢いよく発進したガンダムは、戦闘機のシートにしばりつけられ、苦痛にあえぐ連邦軍戦士を救助する。小島の一角で傷ついた戦士をかいほうするアムロそのときたくさんの片がアムロたちに飛来してきた。
シルクロードに進路をとれ (仮) (episode 16, tentative title) (7/21)
はるかに広がる不毛の大地、ゴビ砂漠。ホワイトベースは、いま中央アジアを進む。だが、黒海の連邦軍基地に到達するには、ジオ軍制圧下のシルクロードを突きぬけなければならない。砂漠のどこかで光るジオンの目。アムロたちは思案にくれた。と、ハヤトが叫んだ。「あれはなんだ?こっちへ向かってくるぞ!」
アムロ脱走 (仮) (episode 17, tentative title) (7/28)
ジオンの地上基地から攻撃をうけたホワイト・ベース。ガンダム発進!!だが、発進したのはガン・タンクではないか。アムロのかってな行動をブライトは許さなかった。やっとの思いで危機をのがれ、帰還したアムロに、ガンダムのパイロットとして不適格だと断言。その一言で、アムロは...。
破壊の道 (仮) (episode 18, tentative title) (8/4)
ガンダムとともに脱走したアムロをフラウ・ボゥが探しにいった。ホワイト・ベースは、彼女が帰るまで動きがとれず、ジオンの目をさけながら、じっと待つしかなかった。そのころアムロは、ジオンの採掘基地を発見し、たったひとリズ戦いにいどむのだった。
September (Animage):
This issue includes more "points" on emotional, impactful moments on the series. Also included is a short interview with Yoshiyuki Tomino and comments from the voice actors of the White Base crew, as well as background information on their character. More episode summaries are included here as well.
Interview with Tomino:
ガンダムの展開を聞く!!
AM:「機動戦士ガンダム」もーク ール半を終わりましたが、これま での総括的なことと、これからの 展開についてお聞きしたいのですが..
Tomino:「まあ、これまでの話はイントロダクションと考えてほしいですね。そして、これからが、本当の意味でのドラマのはじまりです」
AM: といいますと......
Tomino:「複合的に戦争を体験し、サイド7にいた8人が 運命共同体としてたがいの相互認識をふくめチームワ ークができあがりつつあるというところが、いままで の話でした。これからは、この状態の中で、このまま ではいけない 何とかしなくてはと現実を見つめたう えで行動していく人間を描いていくつもりです」
AM: 全体的にはわかりましたが、具体的に、物語のうえで、ここがかわっていくという点はありますか。
Tomino:「まあ、大きくわけると4つの点があげられます。 ひとつは、アムロの心の変化。ふたつめは味方のキャ ラクター同士の相互関係。第3に、メカニックの変化。 第4点は敵としてのジオンが明らかになります」
AM: わかりました。 これからの「ガンダム」の展開に期待します。
以上、編集部では富野氏から聞いた4つのポイント をいままでとこれからにわけ、総チェックする必要性 を感じた。これ以降のページはそのチェックのレポー トである。
Four Points:
1: 戦いがアムロを大人に変えた!! (This battle has turned Amuro into an adult!)
ひとつ、ひとつの戦いがアムロを変えていく。それは15歳という感じやすい年齢のせいなのかそんなアムロの心の軌跡を追ってみたい。
Five Amuro Points:
1. 戦うことに疑問を感じ、 なぜ、 自分だけが戦わなければならないのかと悩んだアムロ。
2. 戦いに対して感じる疑問を自分だけで悩むことから、はっきりと自己主張ができるようになってきた。
3. ガルマの死を報ずるジオン側をテレビで見て、はじめて、これが敵だと知る。
4. ランバ・ラル夫婦と偶然、レストランで出会い、そこに実在する敵を見て、あらためて敵の中にいる人間を認識する。
5. 補給部隊のマチルダが24話で死ぬことが、彼女にあこがれていたアムロを奮起させる。
おれも男だ。このような状況の中では自分の持っている力をだすことしかないと思えるようになった。
Toru Furuya:
はじめのころは内向的な性格を意識していたんです。でも、だんだんと戦わなけれ ばならない状況や自分が生きのびる ために強くなってきたんですね。 ただ、強くなってきたといっても 感じやすく、ナイーブなところは、 以前とすこしもかわっていないと思 います。演ずるうえでも、戦闘のと きは、自分の気持ちをストレートに だしているように演じ、戦いがない ときは、以前と同じように演じてい ます。これから先も、どんどんと変 わっていくアムロを、ぼくなりに表 現できたらいいなと思っているんで すが…
Point 2: リュウの死がおよぼすとは!! (Impact of Ryu's death)
アムロのよき理解者であったリュウ・ホセイが戦いに散るという。その結果が、7人の仲間たちにどんな変化を生むのだろうか!!!
戦争のために、ホワイト・ベースに集まって きた8人の仲間たちが、やっとまとまりを持ち はじめ、戦い方にもひとつのパターンのような ものがつくられつつあるときだった。 仲間のリュウが、ジオンの攻撃によってケガ をし、死んでしまったのだった。(第24話・激闘 は憎しみ深く) このことは、アムロをはじめとす 7人の仲間たちに大きなショックをあたえた。 アムロは、そのとき、何もできなかった自分の 無力さに怒った。 ブライトは、リュウをはじめ とする仲間たちに対し、つっぱりすぎた部分が あったことを反省した。 ミライ、セイラ、ハヤ ト、カイ、フラウはそれぞれの心の中で、戦い の恐ろしさと仲間を失った悲しみを感じていた。 だが、戦いは無情である。悲しむ心の余裕す あたえられない。しかし、そのなかで 残された仲間は、もっと根づよい団結の 必要性を感じたに違いない。そして、新 たなる憎しみが生まれたに違いない。 ジ オン公国との戦いが、終わるまで、やは り、これからも7人は戦わざるをえない のだろう….....
ハヤト ・小林 (Hayato Kobayashi):
15歳。 150cm 48kg。日本人系で父親はサイド7の技術者だった。主にガンタンクを操縦し、 アムロを助けながら戦ってきた。素直な性格のスポーツマン。
Kiyonobou Suzuki:
「ガンダム」はアニメにしてはシリアスな部分があり、いろいろ考えさせられる作品だと思います。ハヤトは登場回数は少ないですが、明るく、勇気ある少年だと思っています。ただ、そういう性格が、戦争という状況のなかで、どう変化していくのかはむずかしいところだと思いますが。そのなかでなるたけ、明るい面をだしていけたらと思っています。
カイ・シデン (Kai Shiden):
17歳。 169cm 56kg。プエルトリコ系で父親は技師だった。ガンキャノンをよく操縦する。 すこし、 すねたところがあるが、次第にかわってきた。
Toshio Furukawa: ジキルとハイドではないにしろ、人間の性格なんて、単一平面にとらえられるものではないだろう。従来のアニメのキャラが絵のトーンにあわせて、その性格までカリカチュアライズされたのに対し「ガンダム」の登場人物は違う。「カイ」は単にひねくれものではないし、単におしゃべりな男ではない。単にやさしい人間でもないようだ。
ブライト・ノア (Bright Noa):
19歳。 175cm。 66kg。英国人系で父親は軍人だった。ホワイト・ベースのなかのリーダー的存在であるが、 アムロとはよく意見の衝突をおこす。
Hirotaka Suzuoki:
あの若さで、みんなのリーダーとしてやっていくのは大変だと思います。ぼく自身も、劇団の中で上の方に位置しているため、ブライトの気持ちがよくわかります。アムロたちから、冷めたいやつだといわれていますが、それは、彼本来の性格ではなく、上にいる立場がそうさせているんじゃないでしょうか。ぼくとしては、いいやつとして演じていきたいですね。
リュウ・ホセイ (Ryu Jose)
18歳。 180cm. 85kg。アルゼンチン系で、 父親は軍人だった。 性格はやさしく、みんなのとりもち役となっていた。戦いにおいても、かなりの実力をもつ。
Shouzou Iizuka:
まだ、ぼく自身はキャラを十分理解していない、そんな気がします。 ただ、リュウというのは、みんなのオブザーバー的な存在だという気がしています。 「ガンダム」という作品は、いままでのアニメとは違う作品になりつつあると思っています。だから、ぼくもとても大切にしていきたい作品だし、役柄です。気合いを入れてがんばりますよ!!
ミライ・八洲 (Mirai Yashima)
18歳。 163cm 55kg。日本人系で連邦政府の高官を父に持つ。 ホワイト・ベースを操船する役目を担当し、みんなの母親的存在としてがんばっている。
Fuyumi Shiraishi:
私にとっては、いままでにない役です。 いままでは、ハデなパーッとする役が多かったでしよ。だけど、ミライというのは、私とは全然違う女性ですね。私は機械には弱いのに、彼女はホワイト・ベースを動かしちゃうんですもの。ただ、もしできたらだけど、ミライに恋をさせてみたい気がするの。でも、登場人物がこれだけいるから無理よねえ......
セイラ・マス (Sayla Mass):
17歳。 165cm。 52kg。フランス人系でマス家の養女となった。 実の父母は○○。 連邦軍との通信を担当し、 ブライトの補佐として指揮もとる。
You Inoue:
「ガンダム」という作品にすごくのっています。そのせいかどうかわからないけど、すごくはやくイメージをつかめました。みなさんは、セイラのことを知的でステキな女"といっているようですが、私としては、ごくあたりまえの女性としてとらえています。ただ、いままでのア井ニメにはそのあたりまえの人間が少なかったせいなのかもしれないけど・・・・・・
フラウ・ボウ (Fraw Bow)
15歳。 160cm, 48kg。ドイツ人系で父はサイド7の技術者だった。ホワイトベースではみんなの世話や雑務を担当し、 直接、 戦いに参加はしていない。
Rumiko Ukai:
フラウ・ボゥって女の子は、明るくって、と子っても楽しい女の子だったと思うの。でも、両み 親が死に、戦争という状況のなかで、かなり傷ついて、明るさを失いがちになってきたみたい。演ずる私としても、むずかしくなって食 きたな。でも、この先、彼女がどう変わっていくのか、私自身とっても楽しみだし、期待しています。
Point 3: ガンダム、パワーアップのポイントはここだ!!
ジオン側のモビルスーツのパワーアップに対処するため、ガンダムが変わる。 変わるといっても、ガンダムそのものではなく、ガンダムに新しいパーツを装着し、強化するのである。
Kunio Okawara Comment:
ようするに、ガンダムを補 強し、機動力をつけるために パワーアップしたと考えても らえばいいと思います。 ガンダムはシンプルメカな ので、ゴテゴテしたものはつ けませんでした。 ぼくとしては、この作品は 力をいれてやっているものの ひとつですので、 今回のデザ インにしても一生懸命やりま した。 まあ、 新タイプはだん だんとだしていき、 26話以降 で実戦に投入するようになる と思います。
Point 4: あの冷たい微笑みとともにシャア再登場!! (Char reappears!)
シャアが画面から消えて1か月半。 彼が消えたあとも、次々と現われる新しい敵。そして、シャアも再登場し、戦いは激戦化していく。
12話以降、戦列をはなれて いたシャアが26話より再登場 する。その間、彼が何をして いたのかはくわしくはわから ない。ただ、12話の酒場のシ ーンで、シャアに近づいてき キシリアの手下のものたち とのかかわりでその配下で動 いていたことは事実のようだ。 ジオンが連邦軍に苦戦をし いられたため、彼を第一線に 復帰させざるをえなかったの だろう。しかし、今度はマッ ド・アングラー隊という潜水 艦を動かす組織の一員として である。ただ、彼が第一線を はなれていたときに何をして いたのかが今後の展開のポイ ントとなりそうだ。ガルマを守りきれずに戦列 をはなれたシャア。 彼のあと をうけ、16話以降、 戦列に参 加してくるのは、 ドズル・ザ ビの配下にいるランバ・ラル とハモンの夫婦である。 その 後2人の死により22話以降、 登場してくるのは、キシリア・ ザビ直属の部下マ・クベであ る。
Yoshikazu Yasuhiko Comments:
特別寄稿 "アムロと母"に想う 「ガンダム」のアニメーションディレクター・安彦良和氏が1 クール 半を終えたひとつの区切りとして、このメッセージを寄稿してきた。
「ブーム」とかいうことで、テレビアニメが市民権を得るようになって久しい。しかし、大手を振って往来を歩けるのは、まだ一部の高名な番組や作品だけのようだ。多くの作品はいぜんとして日の当らない場所でイジケ通していなければならない。そういった作品には圧倒的にオリジナル・アニメといわれるものが多い。「ガンダム」などはいってみれば、その極みだろう。時間帯は悪い。ネット局は少ない。番宣はまるでない。そのうえ、局のつごうひとつで放映日までがコロコロ変わる。まったく、再放送以下の扱いである。だが、クズだ、三流だとバカにしてはいけない。目立たないところにこそ、えてして"Something"があなにかるものだ。よい例として「ガンダム」の13話をあげたい。主人公アムロが戦いの中で一時の休息を得、故郷を訪れて、久々に母と対面するというのが、この話の筋なのだが、一見手抜きなそのつくりの中には、手ざわりのたしかな「人生」へのメッセージがこめられている(いいかたがキザになりがちなところはご容赦願いたい)。要するに、この話は作られたものではなく、創られたものだと思わせるにたる感触が確実にあるのだ。「再会、母よ…..」というタイトルからも推察できるように、この話はいわゆる「母もの」である。が、そこいらにある安手の泣かせものとの決定的な違いは、この話の作中人物、すなわち再会する母と子が、同じように生きる過程にある生身の人間”としてとらえられているということである。母との再会に泣いた子、アムロはラストでは冷たい敬礼を残して、仲間たちのもとへ去り、母はさめざめと泣いてそれを見送るのだがれは典型的な世代の断絶の図式そのものなのだがそのシーンは決し若者の側への一方的な肩入れて描かれているわけではない。さりとて、見捨てられた母の生をもっぱらに見ようという一種のリアリズムでもない。いってみれば、創手は双方に同じように冷淡であり、温情的なのである。母と子の悲しい別れを決定づけたのはそれに先立つ小さな事件である。それは、アムロが自分の存在を発見した敵兵をピストルで傷つけたといういじらしいほど夢中な行為の結果なのだが。事件の直後、母はまだ動転しているアムロにむかっていう。「すさんだねえ、あの人たちにだって子供もあるだろうに......!」これに対する息子の返答がまたふるっている。「母さんは・・ぼくを愛していないのか?」よくもまあというくらいに二人のセリフはその場に見合っていない。母もバカなら、青くさい息子もバカだ。しかし、創り手はバカな二人に対しても徹底的にやさしい。「どうする、みんなと一緒にいくか。残るか?」というリーダー・ブライトの声にふり返るアムロの視線のむこうには、ポツネンと立つガールフレンドがいる。そして息子に捨てられた母のバックには小型トラックの運転席から見ている母の「間男」がいる(コンテには、はっきり「間男」と注釈があるのだが)。母には、母の生があったのだ。そして、これからもあるのだ・・・・・・と、その「間男のいる情景」は雄弁に物語っている。母を捨てて、自立の道をともかくもいこうとするアムロの生が、流転の前をはらむものであるのはいうまでもない。しかし母とても、いつまでも泣いてばかりいるはずはない。彼女は彼女で大変なのだ。創り手はそんなことを特別にコメントしているわけではない。よほど気をつけていても気づかれないようなささいな描写の内には、たしかにそのような含意がある。そのような部分は、あるいは創り手の生の体験の露出そのものなのかもしれない。このような作品の創作に参加できるということは大変うれしいことである。創り手のいつわらぬ心情や本音をかいまみてしまうことは無上の快感である。少なくとも、こういう充足感は○億の金をかけ大作のミクロのスタッフとしてや高名な原作ものの窮屈製作過程からは得られない。だからこそオリジナルアニメは創られなければならない。私自身もそうした作品との関わりを、できれば、それのみをこれからも求めつづけていきたい。
Episode Summaries:
ランバ・ラル特攻 (episode 19) (8/11)
「アムロをホワイト・ベースからおろしてしまえ!!!」身勝手な行動をとり、なんの連絡もないアムロに対して、少年たちの目は冷たかった。一方、荒地をさまよい、やっとのことで野外レストランにたどりついたアムロ。そこで彼が見たものは、ジオン軍の兵士、それにスパイとして捕えられたフラウ・ボウであった。
死闘!! ホワイト・ベース (epsiode 20) (8/25)
やっとホワイト・ベースにもどったアムロは、身勝手な行動の罪として一室にとじこめられてしまう。だが、アムロは意地っぱりで容易にその姿勢をくずそうとはしなかった。アムロへの反発を強める少年たち。それに、ホワイト・ベースの修復作業もはかどらない・・・。ブライトのあせりは、日に日に強くなってきた。そのころランバ・ラルは、着々と強大な戦力をたくわえつつあった………。
激闘は憎しみ深く (episode 21) (8/25)
激闘の末、ランバ・ラルは死んだ。やっとのこと敵をしりぞけはしたものの、ホワイト・ベースの手傷は深い。その上リュウは負傷し、アムロの凶暴性は増した。そんなとき、ランバ・ラルを失ったハモンの憎しみは深く、最終攻撃が始まった!!!
マ・クベ包囲網を破れ! (episode 22) (9/1)
ホワイト・ベースが採掘基地せん滅戦を展開しているころ、ジオン軍とのあいだに激戦をつづけるヨーロッパ戦線に危機が!!!
マチルダ救出作戦 (episode 23) (9/8)
September (The Anime):
This issue doesn't have a lot to offer. This supplemental issue of Kindai Eiga seems like more of a test-run to gauge an audience of anime fans, which luckily resulted in some fantastic coverage over the next few years. Only thing here is a few character bios and mechanical bios. Nothing worth going in-depth about.
October (Animage):
This issue includes some story info as well as a brief chat with Yoshiyuki Tomino. It also includes a small bit about his interaction with the White Base fan club.
Do you think AMURO is used as a tool?!
れているのか!? 地球連邦軍と密接な連絡がとれぬまま、ホワイト・ベースは戦いつづけてきた。 いったい、連邦軍はアムロたちをどう思っているのだろうか!? 陽動作戦のひとつとしてしか考えていないのか!? 今月はその疑問を解明していきたい。
ホワイト・ベースは地球連邦軍に利用さ
のホワイト・ベースはどうなるのか!?
たちは正規の軍人でないということから、 ホワイトベースをおろされるなんてこともあるんですか!?
Yoshiyuki Tomino:「いや、いままでの間でやしなってきた実戦力からみると、連邦軍としてもおろすわけにはいかないでしょうね」
AM: では、本部での補給のあとの動きは!?
Tomino: 「その後、 テアンム艦隊の一援護部隊と してジオン公国と戦っていくことになります。 まあ、連邦軍にとっては、 最初は子どもたち に何ができるのかと思っていたのに、けっこ う使いものになるなと思い、 陽動作戦のひと つの部隊として認めざるをえなくなってきた んですね。 ただ、 陽動作戦というのは、ある 意味からいうとおとりですが、戦いにおいて は大事な役目ですからねえ。 やはり、 みとめ られたということです ね」
ガンダムFC 「ホワイトベース」が富野さんにインタビューしていた。
7月24日、 アニメージュでは9月号のガ ンダム取材のため、 富野さんをたずねた。 そこで、偶然にも、はるばる広島から富野 さんにインタビューにやってきたガンダム FC 「ホワイトベース」の8人に出会っ た。かれらの質問の中には、 「どうして、ブ ライトは白目がないんですか!?」 というお もしろいものから、 「モビルスーツはハイ ラインのパワードスーツの考え方からで てきたものですか!?」 というSF的な話ま ででてきて、“ガンダムファンの関心 の深さに感心した。 これでは、アニメージ ュもウカウカしてはいられない!! がんば らなくては・・・・・・。
以上のデータをもとにいまいちばん気になるこれからの動きを総監督の富野さんに聞いてみた。
AM: ホワイトベースのこれからの動き、つまりジオン公国との戦いの展開を具体的に教えていただきたいのですが!?
Tomino: 「25話までは、 オデ サ作戦のためにキシリ ア配下のマ・クベと黒海周辺で戦います。 そ の後、 アイルランドにわたり、シャアひきい るマッド・アングラー隊と出会います。 そし 28話以降、 地球連邦軍の本部 “ジャブロッ に向かい、そこで補給と点検をうけます」
Episode Summaries:
追撃!ジオンの黒い三連星 (episode 24) (9/15)
アムロは、ホワイトベース補給部隊のチーフ、マチルダにひそかにあこがれていた。そのころホワイトベース破壊を企むマ・クベは黒い三連星"と呼ばれるスーパーグフのモビルスーツ隊を地球に向かわせていたのだ。
裏切りへの報復(仮) (episode 25, tentative title) (9/22) アムロは、味方の中にスパイがいるのではないかと考え、単身Gフルに搭乗し基地を飛び立っていった。おりしもその推理を裏づけるようにホワイトベースに敵がぬけがけ攻撃をしかけてきた。
シャア復活(仮) (episode 26, tentative title) (9/20) ベルファスト基地にミハルという物売りの少女がはいりこんできた。彼女はなんとシャアのもとに基地の情報をおくりこんでいた!!
女スパイ潜入 (episode 27) (10/6) ホワイトベースをおりた、カイはミハルの世話になった。しかしミハルは敵のスパイだったのだ!!!
November (Animage):
This one's for all the ladies! This issue went over seven of the female characters in first Gundam introduced to that point (no Lalah Sune just yet). It includes a short bio on the character, a comment from someone on the production staff, and then the voice actor.
Seven Ladies Character:
サイド7を離れ、戦いつづけるなかで、 アムロは多くの人々に出会っていった。 人との出会いが彼を大人にしていったといってもいいほどに・・・。 アムロの胸にうずまくあの人、この人への慕情と追憶。 7人の女性キャラにスポットをあててみた。
Fraw Bow:
アムロに対してひたむきなまでの想いをよせる女の子。みんなが、戦いで変わっていくなかで、ひとり、純真な幼さが残る。
アムロとは幼なじみで、いままで はなにをするのもアムロといっしょ。 だが、戦争という渦に巻き込まれ、 二人の間にはみぞが生まれはじめた。 アムロは偶然にもガンダムに乗 こむことになり、いつも戦いの 矢面に立たされていた。しかし彼 女には、アムロやほかのクルーた ちのような能力はなく、せいぜい キッカたちのめんどうをみるぐら い。だが、なんとかアムロとの共 通点をみつけようと努力する彼女。 しかし、アムロの変化は大きく、 第18話あたりから、彼女自身もつ いていけないことを知った。 そし てアムロとは違う意味で、自分に ふさわしい人を見つけていこうと 心にきめる。 そして、そんな人が 見つかったときこそ、彼女が大人 になるときなのかもしれない。
Barada Yoshiko:
最初にキャラクターを見たとき、憎たらしい女の子だなと思っていたんだけど、とってもかわいいのよねえ。でも最近、 アムロにかまってもらえないから、とてもかわいそう。 フラウはいまでもふつうの女の子なんだけど、そのことがアムロとのへだたりを作っているのね。
Rumiko Ukai:
るみ子 ミライや セイラのよ うに、戦い に直接参加するってことは努 力が必要なのよね。 だけど、 フラウはごく平凡な15歳の女 の子というわけで、私自身、 その点を大切にしていきたい と思っています。 だから、 初恋の相手のアム ロへのいちずな思いもわかる ような気がするし、 わかって あげたいですね。
Sayla Mass:
複雑な過去をもった謎の美少女・セイラ。戦いながらもつねに冷静な判断を もつが、反面、やさしい少女でもある......。
彼女はもともとジオン公国の 人間で、 ザビ家独裁のためやむ なく兄のシャアと地球へ向かい、 別れたのである。 しかしシャアは、その後、連 邦軍との戦いのなかでザビ家に 復讐をはじめた。 元来、戦争を 憎み、きらっていたセイラにと って、兄の行為は認めることの できないものであった。兄の行 為をなんとかやめさせるには、 戦いを憎みながらも、戦ってこ の戦争を終わらせるしかないと 思っているセイラ。 こういった一種の信念がある がゆえに、みんなから孤立しや すく、彼女自身の心にも、 あせ リが生してくる。 ただ、表面には出さないので、 アムロたちは、いまのところ気 つかないが、 Gファイターズセ イラとともに、戦っていくうち に、その断面を見ることもある かもしれない。
Unknown?:
セイラみたいに自分の考えど おりに生きる、 そんな生き方が 私は好きですね。 それに、女性に してはきつすぎるくらい男まさ りで、カイを『軟弱者!』 といってなぐるよう なシーンでは、 おなじ女性としてあこがれさえ 感じます。 ただ、シャアとの兄妹関係が意外に 早くわかってしまったのは残念でした。
You Inoue:
彼女は一見、冷たそうに見えるかもしれないけど、決してそうではなく、ああいった状況に置かれれば当然のことだと思います。 頭がよく、冷静だとは思いますけど。 それに、彼女は、きびしい状況下にあっても、ほかの子たちより耐えられる子ね。 そういう点は私によく似ているなあと思っているんですけど。
Mirai Yashima:
ブライトを助け、いつもみんなに気をくばり、ホワイト・ベースの人間をまとめようとするやさしい女の子。また最近は、戦いにも欠かせない人でもある。
もし、戦争さえなければ上流階級 の奥さんにおさまっていた、そんな 女性、ミライ。 彼女にはカムラン・ ブルーム [第38話登場〕といういい なずけがいた。彼は中立国のサイド 6に逃げているのだが、現在の彼女 にとっては、もう彼との結婚は考え られなくなっていた。 それは、戦い のなかで、いままで知らなかったこ とを知り、彼女自身が自分の生き方 を考えたせいなのだろう。 アムロにとっては、いつでもやさ しさでつつんでもらえるような、そ んなあたたかさをもった女の人だと 思えるだろう。そして、いま、 ホワ イト・ベースに必要なのは、そんな やさしさとあたたかさなのではない だろうか。
Kazuo Yamazaki:
ぼくは、絶対にミライが好きだね。 群をぬいているよ。 ぼく自身、マザコン的なところがあるせいか、家庭的な彼女に惹かれるね。ただ、これはあこがれであって、 現実にミライみたいな女の子がいたら好きになるかはわからないな。 だって、あこがれと現実はちがうからね。
Fuyumi Shiraishi:
ミライっていうのは、最初、 ボーイッシュな女の子だと思ったら、最近、女らしい面や弱い面が出てきたりして、おもしろいのよね。私はふつう、大人っぽい役がくると苦労するんですけど、 ミライに関しては気持ちよく、のびのびとやれるんです。どうしてでしょうね!?
Matilda Ajan:
自分の仕事には忠実に、そして女性としてのやさしさをもかねそなえているところがマチルダの魅力なのだろう。
大学の途中から士官学校へ変わり、 ミデア輸送隊に入っ マチルダ。 士官としての職業意識のせいなのかきびしい いい方をすることもあったが、 本質はやさしい女性だった。 ただ、自分の身をすててまで ホワイト・ベースを守るという義務感が彼女の本質を表面に ださないようにさせていたのだろう。じつは、彼女にはウッ ディ大尉(第23話登場) というフィアンセがいた。 そして任 務を終え、ホワイト・ベースが無事、 ジャブローに着いたあ かつきには、アムロたちクルーを呼んで結婚式をあげるつも いたのだ。結局、彼女の死により、実現できなかったが、そこに、女としての一面をみることができる。 アムロの彼女への思いは、恋と呼ぶには幼なすぎるものだ ったけれど、ウッディ大尉と会い、彼の人柄のよさ、やさし さを知ったときに「こんなステキな恋人がいたなんて、 マチ ルダさんがステキだったからだなあ」とあらためて思えた。 彼女との出会いはアムロにとって忘れることはできないだ るう。
Takashi Hattori(?):
マチルダっていうのは、と ても冷静で強い人ですよね。 強いっていう意味では、セイ ラもしっかりしていて当ては まるんだけど、 あの子はまだ幼いっていうか、 頼りないところがあるんです。 その点、 マチ ルダは職業意識があるせいか、 実力と言動が つりあっているんです。 まあ、仕事をもった 女の理想像ですね。 私自身も仕事をもってい あるし、できればマチルダみたいになりたいな (無理かな!?)
Keiko Toda:
マチルダっていう女性は任務上、しかたなくきびしい口調で話したりするけど、本当はとっても女っぽいんですよ。それに、大人ですね。 女の私が見ていても、いいなあと思うし、 私もああなりたいなと思います。というのも私は、性格が、はっきりしている人って好きなんです。 そういった意味で、 この役が初のアニメの仕事だった私には、ラッキーでした。
Icelina Eschonbach:
戦いの渦中にあっても、自分の愛に生きたイセリナ。 ほとばしるような情熱がまぶしい。
エッシェンバッハ市長の娘。 パーティーの席で、はじめてカルマと出会う。 父親の反対にあい、 パーティ以外ではけっして会えない”現代版ロミオとジユリエット"である。物ごとに対して一途て情熱的であり、また戦争という状況のもとだからこそ、なおいっそうガルマへの強い思いとなった。
Unknown? ("千速球美"):
いままでのアニメにも“恋をする女の子”というのはたくさんでてきたけれど、恋人が死んで、すぐ復讐にでるほどの女の子っていうのは彼女がはじめてではないかしら!?そのひたむきさが私は好きだわ。
Keiko Han:
いまの若い人のようなクールな愛っていうんじゃない感じね、 イセリナの愛って。 でも、自分の国や父をすててまで、 ガルマを愛するなんてあこがれちゃうな。 すごく、情熱的な女の子だと思うわ。
Rolland Chuan:
戦争を憎み、平和を願う少女。すばらしい自然こそが彼女の世界であり、すべてである。
もともと、おっとりした性格だったが、ひどい戦 災にあい、親を失った。 そのことが、よりいっそう 彼女を自閉症ぎみにさせていった。そのとき、 ジオ ンの兵士、ドアンに助けられ、自然のなかで生活し ていくうちに、だんだんと明るくなっていった。 そんなとき、アムロに出会った。戦いさえなけれ ば、アムロも彼女のような生き方を していたかもしれない。だがいまの アムロにとっては、彼女の生 き方さえ遠いものと なっていた。
Masaru Kato:
戦争のなかで、ロランみたいな女の子に出会うとほっとしますね。 ホワイトベースに乗っている女の子とは、 まったく対照的です。 最近のアニメでは、戦ったり、メカに強かったりする女の子が多いですが、逆にロランみたいな子が新鮮でいいですね。
Yôko Kawanami:
彼女は、おとなしさのなかにも強いひとつの信念と独特の愛の世界をもっています。 アムロに夕陽の美しさを思い起こさせようとしました。それは彼女が“自分の世界自然を愛する心” をもっているせいね。
Haman Ral (this is how her name is written here):
一度しかない人生を思うがままに生きたハモン。だが、それを愛する人、ランバ・ラルがいるからできたことなのかもしれない。大人の女、そんな表現が彼女にはいちばん似あう・・・・
ハモン・ラルにとってランバ ラルは3度目の夫である。 ラルは 女を扱うことはへたであったが、 彼女に対する一途なまでのやさし さを持った男だった。ラルに、ル ウム戦役で助けられていらい、 彼 女は彼の生き方にひかれ、すべて を信じ、ついていこうと決心した。 そして、彼がアムロたちとの戦 いに散ったとき”もう、ラル以上 の男はこの先、現われないだろう" と思い、ラルの意志 (ホワイト・ ベースをつぶす〕をひきつぎ、死 んでいったハモン。 そして、 彼女 が敵でありながらアムロを憎めな かったのは、アムロのなかにラル のもつ一途さを見つけたからなの だろう。
Akira Kozuki:
ガンダムにかぎったことじゃないけど、アニメのキャラというのは、当然、子供が多いんですよね。 そのなかで、ハモンというのは大人の女性ですね。 大人の女っていうのは、物事に動じないし、冷静で、 本当に魅力があります。
Yumi Nakatani:
彼女っていうのは、自分の感性を大事にして、 自分の思うがままに生きているんですよね。 ランバ・ラルを信じてつねに冷静。 彼の死後も、彼の意志を死んでまではたそうとします。私個人としては、一時的にそんな気分になれるかもしれないけれど、長くは続かないでしょうね。
Episode Summaries:
海面下の (仮) (episode 28, tentative title) (10/13)
アムロたちホワイトベース乗員は、連邦軍軍籍に編入された。おいてきぼりをくったキッカらは、遊園室をぬけ出してしまった。
アマゾン基地の激戦 (仮) (episode 29, tentative title) (10/20)
小さな戦闘者 (仮) (episode 30, tentative title) (10/27)
シャアの命令でスパイとしてホワイトベースに入りこんだミハルは、カイと再会するのだが・・・
大いなる旅立ち (仮) (episode 31, tentative title) (11/3)) 連邦軍はいよいよ、敵地ジオン公国に進撃を開始し、新たにスレッガー中尉が加わったが・・・
強行突破作戦 (仮) (episode 32, tentative title) (11/10)
ビグ隊との戦いではげしく損傷したガンダム。一方、セイラはシャアの事でひとり苦悩していた。
December (Animage)
This issue has by far the most in-depth coverage of First Gundam from this year. It features 18 memorable scenes and moments from broadcast up to this point (let's say mid-November when this was released, so episode 32-33 was the most recent to air when this was released). It also features a SIXTY-SEVEN Q&A session with Yoshiyuki Tomino. I added in parenthesis what the top moments are, and also put a basic summary of what the question was in the session if you're looking for something in particular.
もういちど見だい18シーン!きみは、これを見て生きのびることができるか!?「ガンダム」が放映されて、すでに8か月がすぎた。その間、 わたしたちの心に焼きついた数々の名シーン・・・・・。 今月号では、その思い出の場面を集め、 あの感激と興奮をいまいちど思いおこしてみたい。
1: (第1話) 予告編全力シト揭載 (The preview for Episode 1 after Daitarn 3’s Last Episode)
「ガンダム」がはじめてテレビ画面に登場したのは「ダイターン3」最終回後の第1話予告編だつた。いまでこそ注目作品であるが、当時どれほどの人が見ただろうか。ここに全カットを掲載してみよう。
2: これが第1話のアイキャッチャーだ!! (The eyecatch for Episode 1)
アニメーション作品が数あるなかで、これほど緊迫したふんい気をもつアイキヤッチャーもめずらしい。第1話から第11話まで登場したパターン1は、シンプルさのなかにも、力強いなにかを感じさせながら、つぎにいったいどうなるのかといった期待を十分に高めてくれた。第12話以降のパターン2は、現在も使われているものだが「ガンダム」のキャラを使うことによってパターン1と違った力強さを感じさせている。
Scene 3: みとめたくないものだなぁ。自分自身の若さゆえのあやまちというものを... (“No one likes to admit to them. To the mistakes they’ve made because of their youth.”)
シャア役の池田秀一さんもいちばん気にいっているセリフだという。これは、第1話の最後でいったセリフだが、ちょっと聞くと、じつにキザに聞こえる。しかし、シャアがいうと、そうは聞こえず、第1話のドラマの締めくくりにふさわしいと思えるのは、不思議だ。たぶん、それは、シャアのもつ個性のせいだろう。
Scene 4: 謎のベールをとりのぞいたあの瞬間!! (When the Veil of Mystery is Lifted! a.k.a. Char Takes off His Mask)
はやくも第2話で、シャアはみずからの手で仮面をとった。仮面の下には、なにがかくされているのだろうかと期待と不安で見ていた。だが、そこには、おどそしてそのすろくほど整った顔とタカのようにするどい目があった。るどい目のなかに、いいしれぬさびしさをかくしているに違いないと思えた。ふつう、仮面の下は、ストーリーの最後までけつして見せないものなのだが「ガンダム」は違っていた。
Scene 5: かぎりなくまばゆいシャアの裸体 (Char Takes A Shower)
シャアファンならずともビックリしたセミヌード。第6話で、戦いを終え、シャワーでアセを流すシーンである。 どういうわけか、ドアがきちんと締まっていず、ガルマが入ってくる。 ここでふたりはことばをかわすわけだ。 純真なガルマは、このときのシャアのことばを鵜呑みにしてしまった。しかし、そのとき、シャアの目には、 キラリと光るなにかがあった。
Scene 6: 髪をいじる、しぐさがたまらない!! (Garma plays with his hair)
シャアのことを信じつづけたガルマ。 その短かった命ゆえに、かれのおもかげはいまも強烈に残る。あの神経質そうに髪をいじるしぐさは、かれの育ちの良さがさせる一途な生き方を象徴していたのではないだろうか?
Scene 7: 恋のために国をすてるといった.... (Garma and Icelina)
短い一生ではあった。しかし、イセリナとの恋におちたガルマも、また真実な姿であつた。公式の場でしか会えないその一瞬が、彼の青春であったのだろう。 そして、国を捨てるといったことばにウソはなかったはずだ。
Scene 8: シャアの裏切り、そして壮絶な死 (Char’s Betrayal) 第10話より「友の裏切り」 このことばを最後の瞬間まで知らなかったガルマほど、悲劇の主人公はいないだろう。そのとき、まわりの景色はすべて消し飛び、真っ白になったはずだ。しかし、ガルマは動じなかった。 死を見定め、自分のなすべきことを冷静に判断し、汚名を着るくらいなら敵を道づれに死のうとした。
Scene 9: アムロに瞳がない!? (Amuro Loses his Pupils)
アムロの目から瞳が消えたって?そんなバカなと思うかもしれないが、第1話で実際に画面に登場した。戦闘シーンの連続のために、ボーツとなっアムロを表現しようとした富野氏の苦心の作である。ちょっと異様な感じだが、暗い室内と不思議にマッチしていて、非常に印象に残ったシーンといえるだろう。
Scene 10: えっ、これがアムロ (Amuro’s Child-like Expression)
いまでさえ、ときたま見せる表情のなかに幼なさが残るアムロ。そのアムロの子どものころを見せたのが第13話である。マシュマロみたいなほっぺと愛らしいロもと。あのころのアムロは、戦争も知らず、両親のあたたかな愛情のなかで育つていたんだろうな。でも、本当にかわいらしいと思わない?
Scene 11: 肌をもつ手がふるえていた (Amuro Holds The Gun)
これこそ、痛烈に心に残るシーンである。アニメの作品のなかでは、銃をもつて人を撃つシーンなどは、けっしてめずらしくはない。だが、この場合はちょっと違う。 はじめてにぎった拳銃で、しかも、数メートルも離れていない人間を15歳の少年アムロが撃つのである。画面からは、アムロの緊張した息づかいと心臓の鼓動までが伝わってきそうな感じだ。そして、アムロの手は、たしかにふるえていた。
Scene 12: 水着姿のセイラもステキだな (Sayla Wears A Swimsuit)
男性ファンを悩殺したセイラの水着姿である。セイラがビキニ姿じゃなくて残念がるファンも多いと思うけど、どうしてどうして、なかなか悩ましい姿である。しかし、血筋はあらそえないものらしい。サングラスをかけた感じはシャアとそっくりである。一方、ミライはミライで地球に住みなれていたせいかみごとにビキニを着こなしている。戦争という限界状況のなかで、満足に休むこともできない彼女たち。彼女たちが思う存分、肌を小麦色に焼ける日がくるのは、いつの日のことだろう......
Scene 13: ミライの胸ってあったかそう (Mirai Takes A Shower)
ビキニのつぎはついにセミヌード!! 男性はもちろん、女性ファンをもおどろかしたこのシーンは、キッカが水道をこわしたために、アムロが入ってきて、入浴中のミライを見てしまうのだ。 手で目をおおいながらも、しっかりと見ていたアムロ。きっと、ふつくらしてあたたかそうでまるでおかあさんのようなミラ イの胸に、1話で別れた母のおもかげを見たのかな?
Scene 14: アムロを変えた「女」ハモンとのはじめての出会い (Amuro’s First Encounter With Hamon)
アムロは、いろいろな女性と出会った。ハモンもそのうちのひとりである。大人の女としての魅力をもつ彼女に対して、なにかわからないけれども興味をもつアムロ。ハモンのすばらしさがわかった日こそ、彼が本当の意味で大人になるときだろう。
Scene 15: ちっともかわってないな、セイラって・・・・ (Sayla hasn’t changed at all..)
このシーンこそ、なにをかくそう、7歳のころのセイラである。抱いているのは、若き日のランバ・ラル。奇しくも、敵味方で再会してしまうわけだが、このころのセイラはずいぶんやさしい顔をしている。でも、髪型だけは変わらないなあ。
Scene 16: シャアの再登場シーンをもういちど (Char Returns)
待望のシャアの再登場シーン。あれほどの人気がありながら、1クールもファンのまえから姿を消していた彼。どこで、なにをしていたのか? その謎はすべて、これからのストーリーが説明してくれるはずだ。
Scene 17: シャアとセイラのつかのまの再会… (Char and Sayla’s Reunion)
複雑な過去ゆえに引きさかれたふたり。 ザビ家復讐をもくろむキャスバル(シャア)と兄の生き方を否定し、なんとか止めようとするアルティシア(セイラ)。戦いが激しくなるなかで、つかのまの再会だった。しかし、多くを語ることなく、また別れたふたり。いつか、手をとり語り合える日がくるのだろうか。
Scene 18: ガンダムにもこんなコミカルシーンがある!! (Other Heartwarming Scenes, such as Haro, the Orphans, Amuro finds a bra)
戦争という状況を舞台に物語が展開している「ガンダム」のなかにも、こんなコミカルで心あたたまるシーンがあった。そのなかでとくに印象に残っている10シーンを選んでみた。 さて、ご感想は?!?!
Yoshiyuki Tomino Answers 67 Questions:
Q1: ブライトとミライの関係は!?! (What is Bright and Mirai’s Relationship?)
A: もうしばらくすると、一緒になりそうな気分になるけど、最終回が終わった時点でブライトは彼女から離れていくだろうな。
Q2: アムロとフラウのあいだは?! (Relationship between Amuro and Fraw?)
A: ぜんぜん問題外です。どうしてかっていうのはテレビを見てください。(笑)
Q3: アムロに新しい恋人はできますか!? (Will Amuro ever find a new lover?)
A:できますけど、すぐ死にます。ララァという名まえです。その後できるかどうかは、ちょっとわかりませんね。(note: Tomino flat out says Lalah is going to die, Episode 34 where she first appears had likely not even aired yet)
Q4: フラウに新しい恋人は!? (Does Fraw have a new boyfriend?)
A: レギュラーメンバーのなかのひとりが、きっと将来のだんなさんになるだろうと思います。
Q5: アムロ・レイ、フラウ・ボゥ、カイ・シデン、ブライト・ノアの名まえの由来は!? (How did you come up with the names of the White Base crew?)
A: 名まえは趣味本位でつけました。カイ・シデンは戦闘機の紫電改から。フラウ・ボゥはボウというのドイツ語で夫人という意味なので、フラウ夫人から。アムロ・レイはごろ合せで1か月かかって考えました。 ブライト・ノアはノアの箱舟の輝きです。
Q6: カイのようなタイプのキャラは アニメではめずらしいのでは!? (Is it rare to see a character like Kai?)
A: めずらしいとは思いません。むしろ、こういったたぐいの番組の典型じゃないかと思っているくらいです。もし、めずらしいと受けとめられるのならば、まちがいなく変化していく性格が描かれているからじゃないでしょうか。
Q7: カイのようなキャラは好きですか!? (Do you like a character like Kai?)
A: いちばん好きなタイプのキャラです。自分のことをなかなか人に見せないという意味では、男らしいんじゃないかな。 そして、おさえるところはちゃんとおさえているし。たしかに偏屈な部分があるし、理想的なタイプではないけれど、男のあり方としては共感できると思っています。
Q8: アムロ・レイ、アムロ・嶺、どちらですか!? (This is a kanji vs. katakana question, I believe..)
A: 本当は漢字の嶺です。でも、表音上はカタカナでやっています。
Q9: セイラのヌードはでますか。(Will Sayla ever be nude?)
A: 出ます。2カット、総秒数にして6秒くらい。はじめの4秒は入浴シーンのつもりです。
Q10: アムロの好きな食べものは!? (Amuro’s favorite food?)
A: ハンバーガーです。
Q11: みんなの趣味は!? (What are the hobbies of the White Base crew?)
A: アムロは機械いじり。ハヤトは柔道。リュウっていうのは、無趣味な人でして、軍人にしかなれない人でした。ブライトは、自分の部屋でプラモデルを作ること。 セイラは、もともと医者志望だったので、趣味はといえばその勉強をすることかな。フラウは、おかあさんごっこですね。カイは、自動車とか飛行機とかを動かすことが好きなんです。 ミライは裁縫。
Q12: ブライトの髪の色は、本当はなに色なんですか? (What color is Bright’s real hair?)
A: セル画では、こいグリーンにしています。しかし、フィルムの発色と、ブラウン管の発色の関係でいつも黒になっています。
Q13: ブライトが主人公の予定だったとか。(I heard Bright was going to be the main character.)
A: まちがいです。アムロという主人公をあのブライトくらいの年でやってみたらどうかという第一案があったという程度のことで、 そ以上のことはありません。
Q14: ホワイトベースの無重力状態で髪はどうしているのですか。(What does the White Base crew do with their hair in the zero-gravity conditions?)
A: ジオンにしても、連邦軍にしても、○○クリームという特殊なクリームがありまして、あのふっくとした髪を固定させています。髪がのびることについても、最初は登場人物におたがい〝床屋さん"をやらせるつもりだったんですが、テレビにはまだ出していません。
Q15: ジョブ・ジョン、オムル、マクシミリアンなどの脇役を具体的に。(Explain some of the supporting characters on the White Base?)
A: ジョブ・ジョンはガンペリーのパイロット。オムルは爆薬処理班と一般のメカニックマン。マクシミリアンは所在不明ですが、メイエンジン部分の整備員です。
Q16: 八洲家とはどういう家柄?
A: おとうさんは、かなり権力をもっていた政治家です。 地球連邦の閣僚で、実家はヨーロッパにあります。
Q17: アムロのおとうさんは、死んだのですか!? (Is Amuro’s father dead?)
A: いいえ、死んでいません。もういちど出てきます。そしてこの人は、物語が終わっても死にません。
Q18: 結局、ホワイトベースには、何人乗っているんですか。(How many people are aboard the white base?)
A: よくわかりませんが、35~36人くらいは、乗っています。
Q19: セイラ、ミライ、マチルダ、フラウのB・W・Hは? (Measurements for all the female characters..)
A: セイラは84・60・88。ミライは85・62・90。 マチルダは84・50・86。 フラウは80・60・86。
Q20: ホワイトベースの主食は? (Staple diet of the White Base crew?)
A: 基本的に、食事形態は現在とおなじだと考えています。というのは人間の生理の中で、食生活そのものがこれ以上規格化されるということは個人的な好みからいって考えられません。
Q21: 現在の食糧では、かなりかさばりませんか?!?!
A: 現にいままでのテストケースでもやっていることですが、食べ物固形化はこれ以上進まないと思いたい。
Q22: シャアはなぜ、仮面をつけているんですか!? (Why does Char wear a mask?)
A:彼は目が悪いために、防御マスクとして使っています。また、もうひとつの理由は、ギレンやキシリアに小さいころの顔を知られているので顔をかくす意味からです。
Q23: シャアのみけんの傷の謎は!?
A: これはザビ家に対して復讐を決意したときに、その志を忘れないようにと自分でつけたものです。
Q24: シャアとガルマの出会いは!? (How did Char and Garma meet?)
A: ジオンの士官学校で同期生でした。シャアは首席、ガルマは3、4番の成績でした。
Q25: そのころのシャアとガルマはどんなつきあいでしたか!? (What was Char’s relationship with Garma at that time?)
A: ガルマは士官学校時代にシャアの力を見抜いていて、将来、自分のふところ刀として使おうと決心していました。
Q26; シャアとガルマはホモ? (Are Char and Garma homosexuals?)
A: ウソです。いっさい、そんなことはありません。まだ若いんだもの。(笑)
Q27: CM前後に出る効果音はシャア”ですかシュー”ですか!? (Is the eyecatch sound effect SHAH or SHOO?)
A: ぼくはちょっとわかりません。スキャットでアイキャッチャーを作ってほしいとお願いしたら、たまたまあの音声ができあがったのです。
Q28: シャアの両親は!? (Who are Char’s parents?)
おとうさんは、キューバのゲバラ首相のような人です。実のおかあさんは、おめかけさんだったらしいです(?)
Q29: シャアとセイラが手に手をとって会える日はきますか!? (Will Char and Sayla ever meet again?)
A: シャアは間違いなくセイラから離れていって、まるっきり別の世界の人間になっていくという終わり方にするつもりなので、そういうわけにはいきません。
Q30: シャアとセイラは本当に兄妹なんですか!? (Are Char and Sayla really brother and sister?)
A: 血はつながっていますし、兄妹です。ただ、おかあさんは違うかもしれません。
Q31: シャアに恋人はできますか!? (Can Char have a girlfriend?)
A: ララアが恋人のような存在です。ただ、ふつうの恋人っていう感じとは違うと思います。
Q32: どうして、シャアのザクだけ性能が違うんですか!? (Why is the performance of Char’s Zaku different?)
A: 性能はおなじです。パイロットの腕が違うためにそのようにみえるのでしょう。まあ、それなりにチューンアップはしていますが・・・
Q33: なぜ、シャアのザクだけ赤いのですか!? (Why is only Char’s Zaku red?)
A: シャアが目立ちたかったからです。本当は中隊長機としての存在をしめすためです。だから、別に赤でなくてもいいんです。
Q34: シャアは最後まで生きのびることができますか? (Will Char live until the end?)
A: いまのところ、最後で、たぶん死にますとしかいえません。
Q35: なぜ、ガルマをあんなに早く、殺したのですか!? (Why did you kill Garma so quickly?)
A: ジオン公国連邦軍との戦争というなかで、人と人との組合せを考えたときに、ひとつの組合せとしてガルマを殺したということです。つまり、作劇上の理由でということになります。
Q36: なぜ、ガルマは、髪をいじるんですか? (Why does Garma play with his hair?)
A: 神経質だからです。
Q37: ガルマはイセリナのために国を捨てるつもりだったのですか!? (Did Garma really intend to abandon his country for Iceland?)
A: みなさんのご想像におまかせします。
Q38: ガルマのおかあさん、つまりデキン・ザビ夫人とはどんな人ですか!? (What kind of person is Garma’s mother?)
A: デキンのおくさんはたいへん賢美しい人です。でも、もう病死しています。なにせ、鬼っ子がつぎつぎ生まれてきたから、人生に悲観して......(笑)。
Q39: なぜ、美形の血筋なのに、ドズルだけブ男なんですか? (Why is Dozle the only ugly person in a line of beautiful people?)
A: あたりまえじゃないですか、おかあさんが違うんですよ。そういう話は歴史小説のなかによくでてくるでしょう(笑)。
Q40: どうして、ジオン側の人たちがつぎつぎに死ぬのですか!? (Why are so many people from Zeon dying?)
A: 物語の展開上、ジオンの人々が死んでいるだけで、ホワイト・ベースにかかわったかれらが不幸な人たちなんです。もちろん、ほかでも多くの人々が死んでいます。まあ、そのためにリュウやマチルダの死をああいう形で見せて、戦争のひとつの現象として描いたつもりなんですが。 人を殺すっていうのは、ドラマチックにできますけれど、それをあえてしていないというのは、リュウやマチルダの死も戦争のなかでは、ジオン兵士の死とおなじレベルでしかないということを表現したかったためなんです。
Q41: ミハル・ザビはなにをしているんですか? (Where is Miharu Zabi?)
A: 彼女は存在しません。 22話の作打ち合わせの段階までは生きていたんですが。そのせいで「アニ「メージュ」にも掲載されてしまったんです。(54年8月号) (Note: this character was erased shortly after the Garma funeral episode)
Q42: キシリアはなぜ、マスクをつけているんですか!? (Why does Kycilia wear a mask?)
A: 戦場で肌が荒れないようにです。
Q43: なぜ、キシリアは味方を裏切ろうとしているのですか!? (Why is Kycilia betraying her allies?)
A: 裏切ろうとしているわけではありません。ただ、彼女が政治で立つうえにギレンと政敵になると見抜いているからなんです。
Q44: ランバ・ラルとハモンの具体的な出会いは!? (How did Ramba Pal and Hamon meet?)
A: ルウム戦役で戦災者になったかモンをラルが助けたことからです。
Q45: 12話のラスト近くで、シャアの「ビューティーボーイ」というセリフが台本にはあったそうですが、どうしてカットされたのですか。
A: ぼくがビューティーボーイっていうことばをきらいだったから。
Q46: ギレン・ザビは独身ですか!? (Is Gihren Zabi single?)
A: 当然、結婚しています。ただ、この人ほど自分のおくさんを公式の席へだすのをきらっている人はいないので、でてこないだけですよ。
Q47: 最近、絵がみだれているようですが......。
A: 気にしています。なんとかしなければ......。
Q48: なぜ、ガンダムはそんなに強いんですか? (Why is the Gundam so strong?)
A: ヒーローだからです。
Q49: よくコンピューターの解説図の字が出ますが、本ものですか。
A: あれは、うそです。コンピューターをくわしく知っている人など、ガンダムチームのスタッフにはおりません。
Q50: ホワイト・ベースとヤマトはどっちが強いのですか。(Which is stroner, the White Base or [Space Battleship] Yamato?)
A: 聞くも愚問で、波動砲さえかわせればホワイト・ベースが強いに決まっています。
Q51: ルウム戦役とは!? (What is the Battle of Loum?)
A: ジオン公国とガンダムが戦うちょうど8ヵ月まえにあったいちば大きなジオン公国と地球連邦軍との戦争です。これはサイド5(愛称ルウム)で戦われました。
Q52: 1週間戦争とは!?! (What is the One Week War?)
A: ルウム戦役のまえにあったジオンと連邦軍の最初の戦争です。週間、戦争がつづいたためにそうよばれています。
Q53: 連邦軍には、ホワイト・ベースにあるモビルスーツ以外にはモビルスーツがないのですか!? (Does the Federation have any other mobile suits?)
A: いいえ、あります。大量生産用のジム、すこし簡単につくられたボールさん(愛称)などです。
Q54: 教育型コンピューターとは?!
A: 教育型コンピューターとわざわざ説明してしまったのが失敗だと思っています。コンピューターには、本来バンク・システムがあるわけですから、一般のコンピューターじたい教育型コンピューターなわけです。
Q55: ミノフスキー粒子とは!? (What are Minovsky particles?)
A:単純に電波障害を起こすものと理解してください。
Q56: 南極条約とはなんですか!? (What is the Antarctic Treaty?)
A: 8か月まえ、連邦軍とジオンが結んだ協定。戦争をつづけていくうえで、毒ガスや核兵器の使用禁止、捕虜の取り扱い等を決めたものです。
Q57: ガンタンク、ガンキャノンには教育型コンピューターはついていないのですか!? (Do the Guntank and Guncannon have an educational computer?)
A: 基本的にはガンダムとおなじ種類のものがついていると考えてください。
Q58: コア・ファイターは折りたたんでも空を飛べるんですか? (Can the core fighter fly when folded?)
A:おりたたんだら飛べるわけはありません。そこらへんにころがっている石ころとおなじになってしまいますよ(笑)。
Q59: ホワイト・ベースは変身しないんですか!? (Does the White Base transform?)
A: はっはっは!!! ホワイト・ベースが変身するのだったら、見せてほしいぐらいです。
Q60: あの、ホワイト・ベースが巨大ロボットになるんじゃないかという話があるんですが・・・・・・(There is talk that the White Base will become a giant robot..)
A: 冗談じゃない。テレビマンガの見すぎです。「ガンダム」以外は見ないでください(笑)。
Q61: モビルスーツといままでの巨大ロボットとどう違うんですか!? (What is the difference between a mobile suit and giant robot?)
A: 巨大ロボットっていう概念からいうと、ガンダムは小型だと思う巨大ロボットは人間が操縦しているとは思えない。そういったものとは、まったく別なものと考えてほしいですね。
Q62: メガ粒子砲とはなんですか。(What is the mega particle cannon?)
A: 重金属粒子を高熱にして飛ばすもので、レーザーとは違い、真空の状態でも光って見えます。
Q63: ジオンでいちばん強いモビル・スーツは? (What is the strongest mobile suit in Zeon?)
A: しょせんパイロットしだいですけど、能力的にいえば最強のモビスーツはまだ出ていません。
Q64: ドムは重モビルスーツなのにどうして、あんなに身軽に動けるのですか!? (How can Dom move so lightly for a heavy mobile suit?)
A: 基本的には、ホーバクラフトと同じ原理のため、素早く動けるわです。
Q65: オープニングのアムロの服の色は、なぜ青なのですか。(Why are Amuro's clothes blue in the opening?)
A: アムロの服を白くすると、タイトルが見えなくなるんで青くしました。
Q66: ガンダムのバズーカやハンマーはすぐにこわれてなくなりますが次の回に新品がすぐでるのはなぜですか!? (Gundam bazookas and hammers wear out quickly.)
A: いちばんの消耗品です。かなりの代替を持っていないと戦争なんかこわくてできませんよ。
Q67: 最後に、ガンダムの人気の秘密をどう分析されますか。(How would you analyze the secret of Gundam's popularity?
A:もし人気が出てきたとすれば、たとえそれが偏見であれ、独断であれ、作品のなかにひとつの主張が見えたからではないのかな。しそうなら、うれしいのですが。ただ、ガンダムが終わった時点で、現在のファンがそのままファンでいてくれるかはまた別ですけど。
Episode Summaries: 激戦!ドザムの強襲 (仮) (episode 33, tentative title) (11/17)
連邦軍ティアンム艦隊をルナツーに送りこんだホワイト・ベースは敵弾をうけ、補修のためサイド6に碇泊することになった。そこミライは、かつての恋人カムランに再会し動揺する。一方、街に出かけたアムロは父の姿を見かけるのだが...。
宿命の出逢い (仮) (episode 34, tentative title) (11/24) アムロは父と会った帰り道、謎の美少女ララァを知る。ララァはアムロがきょう、ライバルに逢うと予言したのだ。そんな折リサイド6では、敵のザンジバル艦が入港した。皮肉にも隣のドックにはホワイト・ベースが!!
ソロモン攻略戦 (仮) (episode 35, tentative title) (12/1) ホワイト・ベースはソロモン攻略の先鋒と決定され、艦内はあわただしい雰囲気。みな心はソロモンへとんでいた。そんな中で一人セイラだけが、シャアのいるザンジバルを気にしていた。
流血の宇宙 (episode 36) 12/8)
December (The Anime)
A lot of splash text here. Nothing too interesting here, but makes sense to promote all of the big series as this was the first main issue of the magazine. Summaries of episodes 32-34 are also featured near the back alongside the other series.
強行突破作戦 (episode 32) (11/10放映)
眼下にかなり大きく地球を見下せる低高度衛星軌道の宇宙空間。そんな暗黒の空間部分に5つの光点がみえる。ゆっくり移動してくる光点をアムロが操縦するガンダムコクピットのスクリーンがキャッチ。宇宙空間を突進してくるその光点は、敵、モビルスーツビグ"の小隊と判明した。
コンスコン強襲(episode 33) (11/17放映)
ホワイト・ベース追撃に向うため今ドズルの治めるスペース・コロニー、サイド1からひそやかに機動艦・コンスコン艦隊が出動してゆく。これは別名ソロモンと呼ばれるジオン宇宙戦略の橋頭堡。一方ホワイト・ベースは陽動作戦によってジオンを攪乱。連邦テアンム艦隊を無事ルナツーに送り込んだが、みずからは傷ついてサイド6にその巨体をやすめようとしていた。
宿命の出逢い (episode 34) (11/24放映)
サイド6に傷ついた巨体を休めたホワイト・ベース。その周囲には3時間以内での出航を今や遅しと、敵シャア大佐のザンジバルとドズルの治めるコンスコン艦隊が待ちかまえている。いよいよホワイト・ベースの出航。領空外までのわずかな距離をサイド6の艦が護衛してくれたものの、すかさずコンスコンが急襲。アムロも久々にガンダムに機乗し敵艦に反撃を加えるが、ものの見事に逆襲に成功。アムロの冴のには、あの出航前の出来事、えた不思議な少女・ララァとの出合いが秘められていたのだ。