Sunday, June 26, 2022

Coverage of Galaxy Express 999 in 1978 (Animage)

The Galaxy Express 999 anime began airing on 14 September 1978, close to 20 months after the manga began serialization in Weekly Shōnen King. Despite only being featured in the last four issues of the year, it received quite extensive coverage, including staff comments, production info, and other information. This will be only sections that highlight GE999 specifically, and will not include things such as as mentions in fan letters or other articles. Those will come at another time. As with other posts on this blog, I will be posting the raw Japanese text with some commentary (provided by DeepL). Many thanks to Brenten958 for some scans from issues missing from my collection. Time to begin!

September 1978

This issue came out prior to the first episode, "Departure Ballad", airing. This section includes a brief introduction to the story, a look at our main cast and their voices, and a brief chat with Leiji Matsumoto, series creator. It also includes info on the main staff for the series, including Nobutaka Nishizawa (Chief Director), Kenji Yokoyama, Youichi Kominato (Planning), Hiroyasu Yamaura (Screenplay for 44 episodes), Mataji Urata (Art Director), Shingo Araki (Character Design)

Blurb:

銀河超特急999号は誰もが不滅の機械化人間になれる惑星に停車するという星野鉄郎は謎の美少女メーテルとともに不滅の機械の体永遠の生命を求めて今果てしない宇宙の旅に出発した銀河超特急999号は鉄郎の夢と希望の惑星に向かってひたすら宇宙を掴んでいく鉄郎が途中の惑星で見るものは......? そしてその夢と希望の惑星で摑むものは......?

To Megalopolis!

西暦2×××年……そのころ、地球の宇宙交通機関は飛躍的な発達を遂げていた。 宇宙鉄道網に銀河の果てまで広がり、宇宙列車が毎日のように、地球と惑星の間を往復していた 地上には、超近代的な都市、メガロポリスが出現し、人々は暑さ寒さを知らない快適な暮らしをしていた。だが、そのメガロポリスに住めるのは、機械の体を買えた金持ちだけであった。貧しい人々は、メガロポリスから追いたてられ、悲惨な暮らしを送っていたのだ。そんなある日、噂が流れた。銀河超特急999にのれば、ただで機械人間になれる かくして、大勢の貧しい人々が、その出発駅のあるメガロポリスへと向かった。 そして、ここにも、メガロポリスへ向かう一組の母と子がいた......。「かあさん、もう一息だよでも、鉄郎、メガロポリスへついても、すぐのれるわけじゃないのよ......」と、そのとき、遠くに蹄の音が聞こえた。「鉄郎、逃げるのよ!!」「え?」「人間狩りよ!機械人間のなかには私たち貧しい間を殺してたのしんでいる者がいるのよ!!」 猛然と機械馬を走らせてきたのは、機械伯爵とその部下たちだった。彼らは、必死に逃げる加奈江と鉄郎を見つけると、レーザー銃の引金を引いた。そして、ついに、その光芒の一本が加奈江を貫いた。加奈江は息とだえた。鉄郎は身を翻えすと、歩きだしていた。その直後、ドドッと機械伯爵たちが走り寄った。「見つけたぞ!」ハッと鉄郎は立ちどまった。懸命にこらえた。「チキショツ……おぼえてろ、いまに必ず、 かあさんの仇をうつてやる!必ず!!」怒りの涙が鉄郎の頬を伝わった。吹雪は一段と激しくなった 鉄郎はあえぎながらもがくように進んだが、ついに倒れてしまった。睡魔が襲った。鉄郎の体は、見る見るうちに、雪のなかに埋まっていった。「気がついた、鉄郎?」ベッドのなかで鉄郎は、暖炉に燃える薪を見た。その前で、美しい女がスープを暖めていた。「………... どうして、ボクの名まえを・・・・・・ きみは誰だ?」「わたしの名まえはメーテル」メーテルは、彼女を一緒に連れていってくれるのなら「999」のバスをあげようといった。鉄郎はバスを手にした。 その手は興奮にふるえていた。と、そのとき、陽気な笑いと歌声が集音機から聞こえてきた。メーテルの家の近くに、あの機械伯爵の家があつたのだ。鉄郎は、ベッドを飛びおりると壁にかけてあった銃をとった。鉄郎は部屋を飛びだした。機械伯爵の屋敷に、突如、鉄郎が飛び込んだ。「よ、よくもかあさんを殺したな!死ね!!」

Chat with Leiji Matsumoto:

(Summary: Always planned to be a TV series instead of a movie. Matsumoto loves Night on the Galactic Railroad by Kenji Miyazawa, who would have thought? He wants to create a story that combines Tetsuro, Harlock, and Emeraldas. This would happen not even one year later with the release of the first film.)

Animage:「宇宙戦艦ヤマト」「惑星ロボダンガードA」「宇宙海賊キャプテンハーロック」「スタージンガー」につづいて、こんどの「銀河鉄道999」で、先生の原作によるアニメーションは5作目なわけですが、自分の作品がアニメ化される場合、もっとも期待されることはなんですか?

Matsumoto:「動かないマンガが動いてくれる"という、そのこと自体が期待ですね」

Animage: なるほど。けど、マンガがアニメ化される場合、ストーリーや絵に多少の差がでてくることが多いんですが、その点はどう考えていらっしゃいますか?

Matsumoto: 「それはしかたのないことだと思うんです。でも、できるかぎり、原作のイメージをそこなわないでほしいと思っていますね」

Animage: 「銀河鉄道999」のイメージで、ここだけはゆずれないという部分は!?

Matsumoto:「最初から、ただのSFものにするつもりはなく、メルヘンの感じをプラスしてあるので、そのイメージはそこなわないでほしいですね」

Animage: 「メルヘンの部分というと?」

Matsumoto:「たとえば、あの機関車ですね。あれは、ぜつたい、いまの新幹線であつてはいけないんですよ。想いだしてみると、私がまだ東京へでてきたばかりのころというと、SLが主力でしてね。私は、九州から東京へくるのにSLで連れられてきたみたいな部分があるんです。だから、いまだに、夜汽車で旅をするといった感じがすきだし、そんなイメージを作品にも反映させていますね」

Animage: 「すると「999」はかなり以前から企画されていたんですか?」

Matsumoto:「そうです。「ハーロック』よりもかなりまえですね......」

Animage: アニメ化も考えていらっしゃったんですか?

Matsumoto:「いや、もともと、「999」はアニメの企画だったんですよ。時期的にいうと「ヤマト』とおなじころかな」

Animage: ところで、銀河鉄道というと、宮沢賢治の「銀河「鉄道の夜」を想いだすんですが・・・・・・

Matsumoto:「ええ、私は、『銀河鉄道の夜』は大好きな作品です。だから、それにSFを入れて、近代的なイメージにしてみたつもりはありますね」

Animage: 主人公の星野鉄郎くんにはモデルがいるんですか?

Matsumoto:「特にいませんが、一口にいうと、どこにでもいる男の子を考えてみたんです。ワンパクでヤンチャで、そのくせ少しおセンチな……………。 自分自身の子どものときを思い返して、こういったときはこうしたとか、ああしたとか考えたり、近所で遊んでいる子どもからヒントを得たりしましてね。つまり、子どもの集約みたいなものなんです」

Animage: 彼のことを考えるメーテルの役割というのは何なんですか!?

Matsumoto: 「メーテルは鉄郎の影ですね。鉄郎の影として鉄郎を導いていく女ですね。鉄郎のおかあさんにも、鉄郎自身にも密接な関係があるし……………あつ、これ以上、いうと最後の部分がバレてしまうからダメです(笑)」

Animage: ところで、マンガの「銀河鉄道999」にはエメラルダスがからんだりしているんですが、いま、先生が描いてらっしゃる「ハーロック」や「エメラルダス」と関連して るんですか?

Matsumoto:「ええ、ほんとうは、3つの作品をからめてみたいんです。ま、いまは、3つとも掲載誌がちがうんで、ちょっとムリなんですが、一度、鉄郎とエメラルダスとハーロックを一堂に会させてみたいですがね(笑)」

Animage: 最後に「アニメージュ」の読者へ一言。

Matsumoto:「アニメを見るときは、小さなアラさがしはやめて、全体で評価してほしいということですね」

October 1978

This issue covers characters, story, and setting, and summaries from the first two episodes. Also included are question and answer sessions with Kenji Yokoyama (Planning) and comments from Keisuke Fujikawa and Tomonori Kogawa. There are seven "points" in the this highlight section.

Blurb:

機械の体をくれる星は何処に!?
メーテルテルのさすらいの旅が始まった!!!
かつて、これほどアニメ化が望まれていた作品も少なかったのではないだろうか? 編集部には「999」についての問いあわせが、毎日のようにある。ここに前号にひきつづき、詳報第 2弾をレポートしてみた!!!

POINT 1: 大型SFのあとはメルヘンSFの時代がくる!!!

POINT 2: 親と子が対話できるような作品にしたい!!

POINT 3: これが1、2話のできあがったばかりのフィルムの一部だ!!

POINT 4: これが999号の内部設定だ!!

POINT 5: 1、2話のゲスト・キャラたち
「銀河鉄道999」の製作には膨大な量の設定資料が用意された。なかでも、スタッフがいちばん神経をとがらせて、何枚も何枚も描いたのが、この作品のほんとうの主人公「999号」の設定資料だった。ここに紹介するのはその一部である。先月号でもお伝えしたように、機関車には人一倍愛着の強い松本先生。 「機関車の設定だけはどうしてもやらしてくれ」というわけで、 設定資料のほとんどのラフを自ら描きあげた。 で、 こんどはそれをスタッフが清書して完成。まんが連載でモーレツに忙しい先生のスケジュールをぬってのたいへんな作業、 ごくろうさまでした。

POINT 6: 松本先生舞台設定
機関車のつぎにだいじだった設定は "メガロポリス"である。それは西暦2×××年を象徴するものであるし、また、999の出発駅ということで、この作品自体の出発点でもあるからだ。左が全体で、右のは、その内部設定である。

POINT 7: シナリオの藤川氏と作画監督の湖川氏からのメッセージ

Keisuke Fujikawa (Screenplay for Episode 2):
じつをいうと、ぼくは以前からこの作品をテレビ化したらおもしろいだろうな、と考えていたんです。というのも、すごくファンタジックな面を備えている反面、モーレツにブラックの要素もふくんでいる。ただ、情感だけで流れている作品ではないんですよね。 ま、そこにすごくひかれる部分があつたんです。年齢層的には、はば広、小学生から高校生あたりまでをねらってみたいですね。

Tomonori Kogawa (Animation Director):
ぼくは、映画のヤマトをやってたんだけど、それが終わったら、とにかくゆっくり休もうと考えていた。なにしろ、モーレツに忙しい毎日でしたからね。そんなある日、突然「999」の話が来たんです。で、原作を読んでみると、そのメルヘン調がすごくおもしろい。 長いあいだアクションをやつていたものにはすごく新鮮に感じられたんですね。即座にOKしてしまいました。

Chat with Kenji Yokoyama

(Summary: 999 anime planned in late 1977, before SF Saiyuki Starzinger began. For context, Starzinger began 2 April 1978. Initally cautious about releasing in the prior season but went ahead after success of sci-fi hits "Star Wars" and "Close Encounters of the Third Kind". At date of interview (20 August) scenarios have been made for 13 episodes, the first two will be filmed beginning of September. Planned to air for a minimum of one year.

Animage: 企画がもちあがった時期はいつごろだったんですか?

Yokoyama:「たしか、去年の暮れで『スタージンガー』よりも以前だったと思いますね」

Animage: 前期的にずれたのは、なにか理由あったんですか!?

Yokoyama:「メルヘンものなので、ちょつと危険性があるんじゃないかと考えたんです。それが、今年になって、『スターウォーズ』『未知との遭遇』など大型SFが大ヒットしで、大がかりなSFのたでしょ。あとにやるんだったら、これはかなりいけるんじゃないかと判断 したんです。秋という季節的なものにもめぐまれていますしね」

Animage: (8月20日)の進行状況 クール契約、つまり、2本なんではどうなんですか?

Yokoyama:「シナリオは一応、1クール13本分ができています。撮影のほうは9月のあたまに2話分完成の予定です」

Animage: 放送予定は何回ですか?

Yokoyama:「契約はたいがいの場合、2クール契約、つまり、2本なんです。けど、この作品にかぎっていえば、ぼくは、最低1年間はやらなくちゃいけないと考えています。というのも、この作品はとっつきが派手じゃないので、しつこくやっていかないと、作品のほんとうのおもしろさがなかなか伝わらないと思うんです。ぜひ、長く、やりたいですね」

Animage: 作品を通しての主張はどういうことですか?

Yokoyama:「テーマは松本先生の原作どおりです。ただ、ぼくとしては、テレビを見おわったあと、親と子が対話できるような作品にできたらな、と考えています」

Episodes 1-2 Summaries

出発のバラード (Departure Ballad) (9/14)
銀河超特急999にのれば、ただで機械人間うわさを信じた鉄郎は、なぞの美になれる少女メーテルと出会い、宇宙へと旅立つ。

火星の赤い風 (The Red Winds of Mars) (9/21)
火星についた鉄郎を待っていたのは、鉄郎のパスを手に入れて銀河超特急999にのりこもうとしていたゼロニモだった。鉄郎はガン・ベルトに手をかけた。が、それより一瞬早く、ゼロニモの銃が火を吹いた......。

November 1978

This issue has another dedicated GE999 feature, and has a whole boat-load of people involved in it too. A short question-and-answer with Kenji Yokoyama, Nobutaka Nishizawa, Mataji Urata, as well as comments from the main voice cast of Masako Nozawa (Tetsuro), Masako Ikeda (Maetel), Kaneta Kimotsuki (Conductor). It also features info on the other various trains (which would be plastered in model kit form all over the magazines later!) and summaries of the epsiodes that aired in October and November.

Galaxy Express 111 to 999

111号:
運行表 地球とエメラルダス間をむすぶ銀河中央線 (距離9万光年)を走る。 時速700宇宙km。
222号
運行表/オリオンと大王星間をむすぶオリオン大王星線 (距離2600光年)を走る。 時速400宇宙km。
333号
運行表/地球からベガを通り、 カテラに向うベガカテラ線 (距離宇宙80光年) を走る。 時速800 宇宙km。

444号 運行表/カテラ環状線 (距離 165光年)を走る。 時速600宇宙km。
555号
運行表/オリオン外まわり大環状線(距離 460万光年)を走る。時速1000宇宙 km。
666号
運行表/ニケから小大マゼランをむすぶマゼラン連絡線 (距離40万光年)を走る。 時速 450宇宙km
777号
運行表/オリオンから地球をへて現在路線を延長中の未終点線を走る。時速 900宇宙km。

888号 運行表/トレーダーからエメラルダス、 アルデバランをむすぶアルデバラン環状線 (距離 350万光年)を走る。 時速500宇宙km。
999号
運行表 / 地球とアンドロメダ間を走る。上りはプレアデスを通る大銀系河本線。下りはアルカディアを経由するアンドロメダ本線を走る。 距離往復500万光年。 時速3000宇宙km。

Chat with Kenji Yokoyama, Nobutaka Nishizawa, Mataji Urata

(Summary: 999 is almost opposite of Pinocchio. Pinocchio wants to become human, Tetsuro wants to become machine. Also discussed is the incorporation of various different colors, most of the time depending on the setting and the planet.)

Animage:「999」のテーマとメルへンSFという新ジャンルの作品8のとらえ方は?

Yokoyama: 999 のもつテーマやメルヘンは、ともに人の心にある世界のことなんです。 汽車が宇宙に旅立つからメルヘンの世界でもりますがね。 テーマは、 ピノキオの逆でいくものですから、人間にあこがれたピノキオと機械人間に のあたたかい感じのする作品にしあこがれる人間の違いだけです。永遠の生命を求めて旅するなかで、人間はなぜ生きるのか、人間の幸福とは何かなど、人間が生きていくことにおいて、つねに持ちつづけていく心を追求していきます。フレームはSFですが、それにとらわれず、宇宙空間に煙をなびかせるなどの荒唐無稽さをどんどんだしていきたい。 SF的に分析したり、理論ずくめで作品を作りたくないのです。 原作の味をこわさぬようファンタジーの世界で、まとめていきたいんです」

Animage: メルヘン的な部分の表現方法をいくつかあげていただけますか。

Yokoyama: 「音楽の面でストリングス(弦)を中心に大編成を組み、メルヘンの部分や各場面の情感を、 空間で何重にもなって響く弦とスキヤットで表現させました。 それが、どの程度まで表現できてるかはベつとして......。全体の作りとしては、 手づくりのあたたかい感じのする作品にしたい。 最初は実写をはめこんだりとか考えましたが、いまの基本的ワクの中で最大限それを試みることにしました。 メインスタッフが同じ年代で、SLの最後も見届けているし、部品がどうの、 駅弁はこうだったと、いいたいほうだいいって楽しくやっています」

Animage: 演出の面で「999」の持つているメルヘン性をどう特色づけますか。

Nishizawa: 作品のイメージが動ではなくなので、視聴者の人々が舞台劇を見ている感じになるよう画面を構成しました。 メーテルと鉄郎の会話でも、たがいに向き合っロングショットで見せる。 その間、カットはまったく変えません。ですから、作品全体のカット数も少なく、 一本でカットくらい。ふつう30~400カットですから、いかに少ないかがわかるでしょう。その少なさがゆっくりとした静けさ、叙情性を出せるわけです。また、メーテルの持つ神秘性を出すために、 プレス)をとる。ことば数をおさえ感情的にならぬよう語らせ、音楽を加えたところで、 ファンタジー性をうち出させようと努力しています。 舞台劇の静がメルヘンになるよう」

Animage: 最後に、 背景美術におけるメルヘン・ファンタジーの世界の演出方法を.

Urata:「メルヘン的要素を色で表現するにも、ストーリー抜きには考えられないので、イメージをこわさぬよう色カラーの個性を豊かに作っていくことでしょうか。 作品は宇宙が舞台なので、いくらでもイメージをふくらませられます。空が赤でも、グリーン、 エメラルドであってもよい。 世界全体がブルーでもよいわけですから。 第1話での前半をスクリーン、 ハダの色、コスチュームなどをオリーブグリーンでまとめましたが、これからは日本画的要素、 油絵タッチなどの手法を取り入れてイメージを表現していきたい。 いままでの作品のように、つねに地球上のものを基準にして描くというワクがないので、多くのみせる要素がつかえます。 1カット1カットごとの背景に注目してくださいね」

Stories from October~November

迷いの星の影 (Shadow of the Planet of Indecision) (10/12) 999号は太陽系の果て、冥王星に停車。 永久に凍りついたこの惑星を人は「迷いの星」と呼ぶ。街はずれの小高い丘に足をのばした大勢の人間が横たわるの墓地をみつけ、管理人のシャドウと知りあった。

彗星図書館 (The Comet Library) (10/19) 鉄郎とメーテルは、太陽系をとびか星の集まっているコメット・ステーションに降り立った。 街並みをもの珍しそうに見物する鉄郎は、一軒の本屋をみつけた。 なかは、天井までざっしりと雑誌がつまれていた。しかも、過去の地球の雑誌がすべてそろっていた!

重力の底の墓場 (Graveyard at the Bottom of Gravity) (10/26) の宇宙を快走する美しい3重連の999号。だが一瞬、強いショックにみまわれ、脱線した。そこは、2日前にも列車が行方不明になった場所だった。 強い重力にひかれておちていったところに、行方不明の列車がいたが、乗客は全員白骨化していた。 (前編)

重力の底の墓場 (Graveyard at the Bottom of Gravity) (11/2) 列車を脱線させた犯人は、重力を自由にあやつることのできるリューズであった。リューズは鉄郎に機械の身体を与えるかわりに、ここにいっしょに住むよう要求してきた。 機械の身体はほしい。 が、 要求をのむことは自由を失うことを意味する......。

トレーダー分岐点 (Trader Junction) (11/9) 銀河鉄道には多くの路線が敷かれている。 それが集まり、分かれていく星がトレーダーである。 下車した鉄郎はメーテルと別れ、ひとり街へ出た。夜になっても帰らぬ鉄郎に、メーテルは不安をおぼえる。 見あげる夜空を「野の花行き」 列車が横切っていった。


Interview with the Voice Actors After Two Episodes

(Summary: A discussion between the three main voice actors about getting into their new roles. For example, Kimotsuki thought the Conductor would speak in a more robotic tone, but thought it would be better to do a more cheerful voice. Other things such as voice tempo and emotional connections to the character are brought up.)

Animage: まず、 アフレコを終えてみての感想を......

Nozawa: 「ごく単純にいえば絵とともに内容が充実していますね。 未知のものへのあこがれをいだかせるメルヘン的な絵です。 アフレコをしていて、なんというか吸いこまれるような楽しさがありますね」

Ikeda:「とっても美しく、情緒ある絵ですね。統一された色で構成されていてすてき。 とくに1話目で、鉄郎と母親が雪の中で上空を走る特急をみあげるシーンがあるでしょ。上を走って行く列車がとても印象的でした」

Kimotsuki:「すばらしい画面ですね。ぼくの車掌さん役はまだ出番が少なく、性格的にもどうやってよいか迷っています。原作を読んで、コンピューターのようなセリフかなと思ってみたり、明るい車掌のほうがよいのではと思ったりして。回を追うごとにコミカルな部分が多くなりそうで、期待しています」

Nozawa:「そうね、車掌さんはホッとする明るい部分じゃないかしら」

Animage: 車掌さんの性格の話がでてきましたが、鉄郎とメーテルについてはいかがですか?

Nozawa:「鉄郎は第三者の立場でみるとナイーブな少年ですね。 私の声が太いので、孤児で旅に出るという設定であっても、なるべく明るさを出すようやっています。 元気すぎるかもしれませんが」

Ikeda:「メーテルは人間でなく、謎につつまれた人物なので、しゃべり方や感情をなまぐさく出してはいけません。ゆっくりした話し方なので起伏がなく、 一本調子になりやすい。その点に気をつけています。 鉄郎に対して母親的やさしさだとか恋人的な役割りでの感情の出し方がむずかしいですね。ただ、まだメーテルと自分の呼吸があわず、苦労しています」

Kimotsuki:「ゆっくり話すというのは、早口でしゃべるよりむずかしいのですよ。内面的にきちっとしたものがうまってないと、ことばがバラバラになってしまうのです。 話はそれますが、FMで城達也さんの『ジェットストリーム』という番組がありますが、あのようなスロテンポで語れるかたは、ほかにいないですね。 城さんには多くの人が一目おいています」

Ikeda:「テンポがゆっくりだと、へたをするとことばが死ぬ可能性や、まのびしてしまうことも出てくるんです。どうやってメーテルの神秘性を出していくか、これからも考えながらやっていかなくては」

Animage: 声の出し方、感情の作りなどの面で「999」は特にむずかしいのですか?

Kimotsuki:「いや、そうでもないですよ。 メーテルの場合は特別だと思う。他のSF作品とくらべても演技の組み立て方、ことばの質などは変わりません。声の出し方などは、画面から与えられる状況・役柄・テンポ感情の違いで無意識的に変わってでてくるものです。それが、声優の演技です。」
Nozawa: 「声優である前に俳優ですからもたされた役の感情の起伏のつながりや、変えをスムーズにもっていくのが役者です。 アニメの場合、特に「999」では心理感情のもち上げ方 テンポが私たちの心とびったりマッチしていて、すばらしいというのが印象です」

Animage: そうですか。 最後に「999」について一言ずつお願いします。

Nozawa:「いまの人たちは、夢を追時間がないので、もっと夢を追う時間をもつてほしい。 情的で、毎日のアフレコが楽しみです」

Ikeda:「メーテルを早く自分のものにしたい。 それと、この作品だけはテレビの前にすわって、 ゆつくりをおちつけて見てください」

Kimotsuki: 「はじめての鉄道 にそって、みなさんにすかれるよう乗っていきたいです。 最終駅のないことを望みます。 永遠にね・・・。」


December 1978

This issue was the last of the year, and yet again featured GE999 in a big way. This one featured a roundtable session in a "Question & Question" format, where one person would ask a question and would respond in kind with a question. Pretty fun! Also featured are comments from Leiji Matsumoto, Hiroyasu Yamaura, and Nozomi Aoki. It also includes a very cool breakdown of the production of an episode, complete with dates and other info used in the making of an episode. Also included are summaries for the episodes aired in November and December.


Galaxy Express 999 (Question and Question)

Roundtable session featuring:
Kenji Yokoyama (Toei)
Koshiro Hayami (senior at Meguro High School, Tokyo)
Hitomi Takada (1st-year student at Joshisei Gakuin University)

(Summary: A lot to go over here! Yokoyama says the anime will follow the original manga until they leave the solar system. It had already gone out of order by episode seven, for what it's worth. They also have a great discussion on Maetel's voice. Takada says he wanted Rihoko Yoshida, who portrayed her on the radio prior to the TV series airing. Yoshida would play two character-of-the-day roles later in the series. Yokoyama says that Leiji Matsumoto's first was Reiko Tajima, but didn't work due to scheduling conflicts. GE999 fans will know her as the usual voice for Emeraldas. When they settled on Masako Ikeda, Yokoyama asked her to use a similar voice that she had used for dubbing Audrey Hepuburn in 1957's "Love in the Afternoon".)

Question 1: [[メルヘン・ファンタジィ』という新しい分野をきみたちはどう思うんだろう?」

Yokoyama: 「SFでもメルヘンでもない新しいスタイルのアニメをめざしてみたんだけど、どうでした?」

Takada:「二番煎じの多い秋の新番組のなかではめだってましたね」

Yokoyama:「速水くんは?!?!?」

Hayami:「ええ・・・また、東映は松本零士か (笑) と 冗談で思っていたんだけど、これは、本物の零士作品になっていたんでびっくりした」

Question 2:「松本さんの原作とは少しちがう部分があるけど、これでいいのかな!!」

Yokoyama:「けど、少しちがう部分もあるでしょう」

Hayami:「第3話で、ガラスのクレアが10分たらずで終わってしまったのはつらかった」

Takada:「でも、999号のこまかいメカは原作よりいいみたいですね」

Yokoyama:「あれは苦労しているんです。というのも、原作では動いていない999号を動かさなきゃいけないというんで、おもちゃのC62号を買ってきたんです。で、それを動かして車輪とピストンの関係なんか一生懸命見ながら描いている。機関車を描く人は、1日1枚くらいで能率悪くて・・・(笑)」

Hayami:「メーテルの顔が毎回ちがうようで、ちょっと気になるんですが…......

Yokoyama:「松本さんの場合も『これがメーテルだ』という顔になってくるのが、単行本でいえば3巻くらいからなんです。アニメの場合、5話まで待ってください」

Takada:「ストーリーは原作どおりに進行するんですか?」

Yokoyama:「太陽系を脱出するまでは、一応、原作にそっていって、そのあとは話をえらんでやっていくつもりです。ところで、原作を読んでいたとき、2人とも声優さんはこんな人がいいだろうと考えていたと思うんだけど、実際アニメ化されて絵との異和感はありませんでしたか?」

Takada:「メーテルはラジオでやった吉田理保子さんにやってもらいたかったですね」

Yokoyama:「なるほどね。 松本さんは田島令子にやってもらいたがってたんだけど、スケジュールのつごうでダメになったんです。ぼくは松坂慶子がいいな (笑)と考えてたんだけど、ある事情でダメになりましてね(笑)。で、 池田昌子にしたんだけど、ぼくは彼女にひとつだけ注文をだしたんです。彼女の吹きかえのあたり役はオードー・ヘプバーンなんだけど、彼女が昔やった『昼さがりの情事』のときの声でやってくれ、と。そしたら彼女いいました。『いったい、何年前の声だと思ってるんです』って(笑)」

Yokoyama:「音楽はどうでした?」

Hayami:「スキャットがすごくよかったですね」

Yokoyama:「おとなのスキャットは〝くさみ”がでるんですよね。だから、子どもにしてみた。ぼくとしては、エンジェルの声がほしかったんです

Takada:「レコードにオープニングの汽笛が入っていないのはどうしてなんですか?」

Yokoyama:「レコードの場合、わざと前奏を長くしてみたので、ポーだけじゃもたなかったんです」

Question 3: 「オーケストラとスキャットを多用してみたんだけど気づいてもらえたかな!?」

Question 4:「メーテル、ヒントはだし影の声の正体、んりなだけど」

Yokoyama: 「3人の正体は?!?!」

Takada:「ええっ? まだ、そこまで考えてません。まだ、鉄郎とメーテルの心のかかわりあいのほうがすごく気になるし…………..」

Yokoyama:「速水くんは?」

Hayami:「2話でなんとなくわかるような気もするけど、やっぱり、ぜんぜんわかんないな」

Yokoyama: 「松本さんはライフワークだといっているから、永久にわかんないかもしれませんね(笑)」

Question 5: 車掌さんの正体はクロ ーン人間だった?!?!?! 車掌さんの "走り"のセルを何枚もあ それを重ねて背景と組みあわせると、左のような〝遊び"もできる 車掌さんはクローン人間になっちゃうわけだけど、これはあくまでもセルを写真撮影するときのトリックです。

Hiroyasu Yamaura (Screenplay): [哲学的なところがウケたのかな!?!?!!!」
「いままでの子どもアニメというと、主人公は必ず、カッコイイヒーローだった。が、今度の鉄郎はちっともカッコよくない。しかし、人間の感情をもっているんです。だから、彼は考える。大げさにいえば哲学的に。そのものめずらしさが高視聴率につながったんじゃないかな」

Leiji Matsumoto (Original Story)
「ぼくはこのアニメをすごく気に入っている」
「まんがを見なれた人には多少、異和感があるかもしれないけど、ぼく自身は、今度のアニメ化をすごく気に入ってますね。第一話の試写を見たあと、ぼくがだした注文は「鉄郎の首をもう少し短くしたほうがいいかな」(笑)くらいだったから。それと、ストーリーの順番がかわるのは季節感のこともあるからしかたがないですね。ただ、2話分を!話にちぢめられたりするのは困ります。けど、基本的にはスタッフの方におまかせしてあるので思い切りやってほしい」

Animage: メーテル、車掌、影の声、それぞれの正体についておうかがいしたいんですが!?!?!

Matsumoto:「それはムリですよ。 ストーリーをぜんぶ話してしまうことになる(笑)。ただ、これだけはいっておきたいんですが、この話の結末は、最初からすごくしっかりした設定ができています。ちゃんとした文章にもなっていますしね。その大きなストーリーにそって、小さなエピソードが重なっていっているんです。」

Animage: 最後に、先生の”999"に対する気持ちをひとこと。

Matsumoto:「テレビシリーズとはベつに、いつか、1本の999をアニメ化したいと思うほど、この作品にほれ込んでいます。それが完成したら、ぼくはいつ死んでもいいくらいです」ます。ちゃんとした文章にもなっていますしね。その大きなストーリーにそって、小さなエピソードが重なっていっているんです。 そこで、みんなの正体もわかるしかけになっています」

Nozomi Aoki (Music): 「弦楽器で効果をねらってみたんだけど」

Animage: 作曲されるときのイメージづくりは!?

Aoki:「単行本を読んだり、設定資料を見ながらふんい気を作っていきます」

Animage: 今回は、どういうところを強調されたんですか?

Aoki:「ロマンチックな面ですね。ただ、ロマンチックだからといっても、リズム的には現代ふうにアレンジしてみました。けど、アクションを表現するんじゃないから、弦楽器を多用してやわらかさをだすようにはしてみましたね」

Animage: いままでの子ども向けアニメとはちがったものを最初から意図なさったんですか?

Aoki:「そういうわけではありませんが、松本先生の絵柄をなんとか生かそうとして作曲していくと、結果としては、いままでのアニメのBGMとはおのずとちがってくるみたいですね」

Animage: 最後にひとこと.

Aoki:「音楽だけでも楽しめる作品です。ぜひ、聞いて下さい!!」

Progress Chart for Episode 9 (Airing 7 November)
20 July
企画会議で決定していた「トレーダー分岐点」をシナリオ化してもらうために、横山プロデューサーは脚本家の吉田喜昭氏と東京・新宿の喫茶店で打ちあわせ、準備稿の発注。
1 August
吉田氏の準備稿完成。この段階では、横山氏のみがシナリオに目を通し、話にムリはないか、設定とちがっているところはないか、などを検討し、あらためてシナリオの2稿を発注。
3 August
第2稿完成。 この段階で、横山氏にチーフ・ディレクターの西沢信孝氏も加わり、まわし読み。2人の意見をまとめたところで、決定稿を吉田氏に依頼する。
6 August
シナリオの決定稿完成。即座に演出の湯山氏が絵コンテにとりかかる。絵コンテとは、シナリオを映像にするのに必要なもので、通常、演出家が自分のイメージを説明するために自分で描くことが多い。絵コンテの段階で、シナリオの中で絵的に不要な部分ははぶかれてゆく。
18 August
絵コンテ完成。絵コンテのチェックは、チーフ・ディレクターの西沢氏が一人で行なう。そこで、話にムリのあるところを検討し、決定稿を依頼する。絵コンテ第1稿完成と同時に、その回から新しく登場するキャラ、舞台のデザインがはじまる。 999の場合、湖川滋氏がキャラ設定、美術設定は浦田又治氏である。それぞれ日数は、4~5日かかる。
20 August
絵コンテの決定稿完成。
25 August
絵コンテ、キャラ設定、美術設定と、アニメ製作上の基礎材料が集まった時点で、作画の打ちあわせ会議が開かれる。各担当者があつまり、1本のドラマとして完成させるため、コンテの芝居をどうするか、キャラ、背景の動きはどうするのかといった打ちあわせをする。出席者は、作画監督の湖川氏、美術の浦田氏、演出の湯山氏の3人。
26 August~30 September
原画と背景原図の発注。 いよいよ実際のセル作業に入る。原画とは、絵コンテをもとに、カットごとの主要な人物の動きを何枚かの絵にするものである。ラフな絵なので、これを動画家が清書する。できあがった原画は、基本デザインとの狂いはないか、湖川氏と湯山氏によってチェックされる。 ここで演出の湯山氏がチェックするのは、演出的にみて、動きの中に入れたとき、おかしくないかを検討する必要があるからだ。原画チェックのあとは、原画と原画との間の動画作業に入る。動画チェックも湖川氏と湯山氏が行なう。動画チェックとは、20枚くらいの1カットの動画をならべてパラパラまんがのようにめくり、動きがいいかどうかをチェックすることだ。原画チェックと動画チェックのおわったものから、トレス・彩色にだされる。トレスとは、動画を1枚1枚セルに重ねて、セルに描きうつす作業だ。これは機械で行なう。で、トレスが終了したセルの裏側から、色指定に従い、絵の具で色を塗っていく。 これを彩色という。また、この段階では、特殊効果の作業も同時進行する。雨や風などの画面効果をブラシやスポンジで拭いていくのだ。「999」の場合、汽車のケムリなどのときに多用している。で、この間に完成した背景の上にセルをならべて、撮影前の最終チェックをする。この一連の作業が一番大変で、日数的にみて、およそ、40~45日くらいかかる。
10 October
撮影の打ちあわせが、湯山氏とカメラとのあいだで行なわれる。
11 October
搬入。撮影伝票にしたがい、背景とセルをくみあわせ、コマ撮り開始。およそ1週間かかる。
17 October
ラッシュ撮影が行なわれ、湯山氏と撮影、記録の人がおかしなカットはないかをチェックする。
19 October
編集。バラバラに撮影されていたフィルムをシーン・ナンバー(ストーリ順)どおりにならべかえていく作業。この段階で、演出上、不要と思われる部分は、とりのぞかれてゆく。参加するのは、湯山氏と編集、記録の 22 October
オールラッシュ。基本的には全スタッフが見る。
23 October
アフレコ。アフレコ台本(絵コンテをもとにシーンごとにセリフを入れた台本)にしたがって声優さんが、音のないフィルムを見ながら声を入れる。
24~27 October
ダビング。効果・音楽・台詞をミックスさせる作業。
28 October~1 November
東映化学にて現像。
2 November
初号試写。完成したフィルムを全スタッフがチェックするため試写をする。 9 November
テレビ放映。

Stories from November~December

トレーダー分岐点 (Trader Junction - Part Two) (11/16) 夜空を「野の花行き」列車がゆく。999号にのっているとばかり思って眠っていた鉄郎は、目をさましてびっくりする。隣りにはメーテルもいない。やむなく、鉄郎は野の花駅に降りたつが
不定形惑星ヌルーバ (Formless Planet Nuruba) (11/23) 形がしょっちゅう変わる星、不定形惑星ヌルーバに降りたったメーテルと鉄郎。そこには、アミーバ人間ツルーとスルーが住んでいた。彼らは人間〟になろうとして、突然、 メーテルと鉄郎に襲いかかってきた。彼らの目的は、人間の姿をかりて、どこか遠いほかの星へ行こうとしていたのだ。
化石の戦士 前編 (The Fossilized Warrior - Part One)( 11/30) 999号は、銀河系から3万光年はなれたある星で列車妨害にあった。その星は、木1本草1本生えていなかったが、人間の顔をした岩ばかりあったので「化石の星」とよばれていた。列車妨害をしたのは、いったい、誰か?!?!? 鉄郎は銃を手に星に降りだった。と、そのとき、鉄郎を背後から大きな影が包んだ。 「若ぞう、きさまも化石泥棒か!?!?!」
化石の戦士 後編 (The Fossilized Warrior - Part Two) (12/7) この星の住人はかつて、化石化が雲のため化石となり、ただ1人生き残った若者が化石泥棒の手から化石を守っていた。そして、鉄郎はこの若者にパスを奪われてしまう。しかも、あらたな化石化ガス雲が、 この星へせまりつつあった。鉄郎は、メーテルにイヤリングをかしてもらい、いそいで、パスをとりかえしに出かけるが......。

Saturday, June 18, 2022

Coverage of Cyborg 009: Chou Ginga Densetsu (Animage)

This post will consist of the coverage in the anime magazine Animage for Cyborg 009: Chou Ginga Densetsu (サイボーグ009 超銀河伝説), typically referred to as Legend of the Super Galaxy. This was the third overall film for the franchise. It premiered close to nine months after the conclusion of the then-most-recent TV series, debuting on 20 December 1980. As with other posts on this blog, I will be posting the raw Japanese text with some commentary (provided by DeepL).

October 1980
This issue was the first preview of the movie and included comments from a few people involved in it.

Shotaro Ishinomori (Original Author):
ぼくがこの話を最初に構想したときは、サイボーグたちの設定を考えたとえ宇宙物であっても、基本は、地球上のハードアクション作品を思い描いていた。内容もH・Gウエルズの「宇宙戦争」 ものみたい侵略物で、戦うにしても太陽系内のみに限定したものを考えていた。ところが「2時間の大作なので、サイボーグたちを宇宙へ飛び出させたい」という東映側の要望があり、宇宙をかけまわる話になっていった。つまり、地球からあるところへ一直線に向かって進んでゆくという話にね。で、SFアクション物だが、テマとしては "愛"を描いた作品になる。人間は生きていくなかで、いろいろな愛に出会う。そこに物語がうまれるわけで "超銀河伝説”でもいろいろな愛の形をみせていく。みんなの気になるところのタマラとジョーとの愛の形、仲間に対する愛、 親子の愛、正義を守りぬく愛などね。 004の死というのも、それらの複合的なもののなかから、でてきたものといえるだろう。004の死については、いろいろひっかかりがあるが、そうすることで、その作品のクセが出てくると思う。ま、004の死については、話の展開上、彼の設定を生かした作りということで決めたが、ファンにはおこられるだろうな。 ただ、それによってこの作品は004のための作品というイメージに結びつけられるだろうから、それでゆるしてほしい。

Masayuki Akehi (Director):
004の死というのは、いままでチームプレーで活躍してきたうちの一人が死ぬということで、特にクローズアップされる部分だと思う。そのせいもあり、この話自体、サイボグたちの悲哀については少なくしているんです。出してもきつい話になるだけだから。最初のほうに少し、002004の過去の話は伏線的に出していますが・・・。また、シナリオでも、演出上でも004は否応もなく"死"に追いこまれる。つまり、みんなのために、サイボーグとしての自分の過去と、心を清算するために、人間的に死んでゆくという場面設定にしてあります。タマラとジョーのあいだのことは、彼女がせまってくるわけですが、ジョーの心も となってゆきます。

Iwamitsu Itō (Art Director):
上映時間2時間のうち、前半の30分が地球上の話、その後、 タマラのアンタリオン星が主な舞台となるわけです。場面としてはほかに、クリスタルガラスのイメージを残したコマダー星や宇宙空間など場面展開が多く、それぞれ特徴のあるイメージをもり込んでいかなくてはならないので、美術部門としてもたいへんな仕事量となっていますね。特に地球上の時代設定は約10年後を想定していますので、科学、 デザイン考証の面であまり先走らずに描き、色もあたたかみのある色でまとめてみました。それと後半のメインになるファンタリオン星は、地球と兄弟星という設定なので、 インカとかマヤ文明のものに別の星の文明が入ったというイメージでまとめあげました。

Yasuhiro Yamaguchi (Animation Director)
キャラクターを作るうえで注意したのは、石森氏のもつふんい気をこわさぬようにしたことです。 いま原画の修正を主にやっていますが、演技づけなどにしても、カッコよさとか、画面での芝居のつけ方、タイミングのつかみ方に気を配り、ハギレのいい動きを心がけています。そのため、原画枚数が少し多くなっますね。そのほうが動きにメリハリつくのでね。 ま、テレビの原画枚数の3倍 くらいは必要ですね。枚数でいうと、タマラは優雅に静かなライブに近い動きを要求されるので、ふえますね。足元や腕のヒラヒラが多く、手などの動きにあわせてヒラヒラの動きがついてゆくことに・枚数も多く、しかなるので、動もむずかしなる。それと、キャラクターを動かすのも作るのも、タマラとか、ジアなどの敵役のほうがたのしいですね。というのも、性格があいまいだとやりにくいでしょう。またいまは、原画も終わりに近づき、少しずつ時間に追われる生活に入りそうです。

Koichi Tsunoda (Mechanical Design)
設定としては、メカからタマラのかわいがっているペットまで。また1カットしか出てこない小道具まで作るので、点数が膨大な数になっています。デザインとしては、ゴテゴテした敵の戦闘艦よりも、地球へ救いをもとめてたどりつく、宇宙船イシュメールのほうがむずかしかったですね。昔のカと”ナスカの鳥”を組み合わせたもので、メカッぽくならず優雅さを生かそうと考えたら、完成まで2か月半もついやしちゃいました。

Takao Yoshizawa (Assitant Director)
ともあれ、作品はまだ完成していない。そこで、特報版をシーンごとに解説してみることで、作品のイメージを追ってみた。以下は監督助手吉沢氏の説明である。写真①~③タイトル。加速装置のイメージもあって、ストロボ効果も考えた。ほかの撮影したものと見くらべてみて、こちらに決定。⑤地球。陽が昇るのは、観客動員を願って。9人勢ぞろい。彼らの進む方向性をしめす。上を向いているのは宇宙に旅立つ9人をシンボルライズ。イシユメールに乗りこんでいる姿も考えたが、さまにならないので立ちポーズに決まる。宇宙めざすサイボーグたち。イシュメールが進むスター・(星の門) 部分。銀河系などの島宇宙と別宇宙を結ぶトンネルを描のみ特殊効果処理し、 かは撮影の処理による表現。⑩~1敵のゾア。 ぶきみさ、スケールの巨大さと野望を表現。 実際のゾアはこんなに大きくはないが、イメージ的にとらえているので、このように大きくみせている。 作者紹介。 アンドロメダ星雲は直接舞台に結びつかないが、おさまりとしてきれいなのでもちいた。タマラ。"そのとき人類は・・・・という文句を出すにあたって、タマラのイメージづけを強く出す。これにより愛と異星人、009003とのからみでふくみをもたしたというところ。~3深遠の宇宙。宇宙とは生きているものである。その生きものの心に、そしてタマラの心にふれるサイボーグたち。③~④009。最後のポイントとしてもってくる。きまりポーズでかっこよく主人公を登場させてまとめる。以上が特報版の解説ですが、 60秒の予告フィルムですので、何をみせたらいいのか、一番悩んだ点です。ともかく今回のセールスポイントであるタマラとゾラ、009に焦点をしぼってまとめあげた作品です。8月下旬、,”009"のスタッフルームをのぞいてみると、監督の明氏をはじめスタッフがハチマキしながらがんばっていた。原画の進行5パーセント、動画は1パーセントの上がりだという。予定より少しおくれているが、9月の中旬前にはアップするだろうとのこと。部屋には、全長30センチほどのイシュメールの白いモデルが制作されており、原・動画を書くうえの参考用にもちいられていた。現在、すすめられている本編の制作カットより、特にアクション部分を中心に抜き出し特報第2弾として3分の予告編を制作中でもある。どのカットになるか楽しみだ。

The issue also gives an update on the auditioning for the voice of Princess Tamara, one of the new characters created for the movie. Though the idea seems to be to have an unknown voice actress play her, the role was given to Hiroko Suzuki, an established seiyuu (who also was the original voice for 003 in the 1966 TV series). Regardless..

タマラ役コンテスト第1次選考会議ひらかれる先月号で募集した「タマラ役イメジガールコンテスト」の第1次選考会議が、8月22日、東京・銀座の東映本社にて行われた。審査には、プロデューサーの飯島氏をはじめ、東映宣伝部の石川、荒井氏など5名があたり、約400通におよぶ応募者の書類選考とカセットテープの試聴をした。募集期間が短かったにもかかわらず、これだけの応募があったことに対して、東映側としては喜びの色をかくしきれないようすだった。しかし、せっかくの応募書類に写真をそえていなかったり、1年前のですとことわりがきをつけて同封してきた人もかなり目につき、審査員の苦笑する一幕もあった。今回のコンテストは、イメージガールということで、声と演技だけではなく、容姿もチェック対象になっているため、写真のそえていない人はやむをえずおとされてしまった。「声のよい人もいたのですが、一応、写真のない人ははぶきました。それ容姿でタマラのイメージに似合う人ということで、写真選考がいちばんきびしい審査基準となりましたね。なかには姿で選ばずに、声で選んでくださいと書いてきた人もおり、アニメファンの声優という職業に対しての関心の強さをあらためて認識しました」審査にあたった荒井氏の弁。ともあれ、約3時間にわたる選考の結果、16人が残り、つづいて第2次選考にチャレンジすることになったわけだが、25日の予定が石森氏などのスケジュール事情で若干、おくれることになった。この10月号発売時点(9月10日)では、すでに結果が出ているかもしれないが、詳細は次号でレポートしよう。


November 1980
This issue featured the film on the cover above and was the main feature for the month. Included are production notes from the time of the issue's release (sometime likely in late September/early October, around three months before the debut). It also has an update on the search for Tamara's voice. A girl named Fumi Okano auditioned for the role, and from what I'm gathering from this, did well, but because they were searching for someone around 165cm (around 6'4") and Okano was only 155cm (5'4"), she was sent home. Sheesh. There also results of a vote to supply replacement seiyu suggestions (I'm guessing in the event they decided to recast everyone from the TV series to the movie). Though most of the cast was carried over, I'll supply any exceptions and list out the number of votes for each character in English as well. It also includes information on "Blood Donation Campaign for Love and Courage", a blood drive in several locations that featured appearances of the voice cast and Ishinomori himself.

Production Notes:
制作は11月上旬の試写をめざしてスピードアップされているが、制作のこぼれ話を2つ3つ…………。「超銀河伝説」は、ストーリー紹介でもわかるように、ソアを求めて場面が転々とかわる。そのために美術・キャラクター・メカなどの設定もそれぞれに異なるふんい気をもつデザインが要求され、結果的に点数も増え、うれしい悲鳴をあげる(?)スタッフたち。009のスタッフルームは朝が早い。監督の明比氏をはじめとし、スタッフは9時30分すぎから顔を出しはじめて仕事にとりかかっている。夜もおそくまでガンバル姿に、体力が資本だと痛感!! ●「超銀河伝説」は全編の9割以上に透過光をもちいて、過去のアニメでは考えられない光と映像の世界を表現している。形や色に注目していくだけでなく、光と影、そしてスピード感・奥行きなどの表現にも力を入れている。そのため撮影班のテスト用に撮るフィルムの長さも、かなりの量だ。とくにスター・ゲートやスター・メイズ、ヴォルテックスのシーンは光の芸術の世界といってもいいほどに仕上げるとのこと。特 殊効果の素材も牛乳びん、一升びん の底をくり抜いての光彩テストなどや、ガラスメーカーの協力をえてすばらしい映像表現に成功している。

Lyricist Michio Yamagami (ending and insert song):
「009」の作詩については、今年の8月に話がきましてね。シナリオを読み、原作者の石森さんを まじえてのミーティングを密接にやり書き上げました。このようなアニメ作品の詩というのは、内容と意図を熟知してからでないと書けないんですよ。 歌謡曲のように感性だけで書けない。 ところが、むずかしい点ですね。挿入歌は、シチュエーションを入れて作るのが基本ですから。 009003の詩、悲恋の王女タマラの詩も、作品の場面イメージをつかんで仕上げています。全4曲とも大テーマである“愛と生命の大切さ”をもりこんでいますが、シナリオを読んで感じとり、私なりにうったえたい主旨は"10億光年の愛〟テーマソングのに一番あらわれていると思います。また、スケール的にも非常に大きなものになったと思います。ただ、楽しみなのはタマラの歌のほうですね。シャンソンやタンゴのよう大人っぽい仕上がりイメージで作りましたので......。

Tamara Voice Update:
先月号第1次審査のもようをレポートしたが、第2次審査が行われ、コンテストの最終決定が発 表された。2次審査は当初、東映動画の大泉スタジオで声を競いあうオーディションを予定していたが、 制作スケジュールのつごうて、東映本社の個別面接に変更。最終的に書類、声、面接の結果、埼玉・大宮の (東京家政大・1歳)が最高得点を得た。しかし、タマラのイメージガール役として得点にまではいたらず、「入選者なし」という残念な結果に終わった。「書類審査のときから岡野さんには、全員が注目していましたが、イメージガールということで声のほかルックスを重視。特に身長などの点で残念ながらあ岡野さんわないという声がでました。 タマラ役となると、どうしても背は165センチはほしいんですよね。岡野さんは155センチと、少し上背が足らず涙をのんでもらいました。 タマラはふんい気からいっ日本人女性ではみつからないかもしれませんね。ほんとうに残念です.....。 これからまた捜さねばならぬのでいそがしくなります」(東映宣伝部の話)岡野さんは、合格をのがしたものの、003のイメージガールとして10月20日の記者会見をはじめ、学業との調整がつけば各地の愛の献血キャンペーンに参加する予定。この結果に岡野さんは、「本屋さんでアニメージュを見て応募でしたが、昔からサイボー グファンでしたので、すごくうれしいですね。 正直いって、いまだに信じられないでいるくらいです。大学では一応、 クラブ活動として演劇部に所属していますが、まだ発声も完璧でなく恥ずかしいくらいです。いまは試験期間中ですので、勉強のことで頭いっぱいですが、舞台や演劇は以前から、興味をもっていたことですので、これからもやれるものなら努力していきたいと思っています」と答えてくれた。この結果、 タマラ役に関してはふたたび白紙に戻った。はたして、タマラ役をつかむ幸運な女性 は!?!?!

Voice Actor Poll
本誌9月号で一般募集した“声優リクエスト”は8月31日に締め切られた。短い投票期間にもかかわらず総数4637通、うち有効票数3997通の応募があった。 009をはじめ、9人のサイボーグとギルモア博士の10人に対して、ファンからの希望の声優をつ のったわけだが、投票結果は東映側の予想を裏切るかのように、フアンは現状維持を強く希望した形で決定した。「TV版新作から009のファンになりました。それだけに、009、博士の声をかえられることはがまんできません。 サイボーグたち一人一人に十分あった声優さんが一生懸命、役を演じてくださったのだし、映画でもまた同じように演じてほしいのです」(京都府・森川京子)下記の投票結果を見ていただれば一目瞭然であるが、00-のぞいて第1位は新作版「サイボ●」のキャス意外だったのは白石冬美が千々松幸子を約200票差でおさえ、 001の1位をしめたことである。ファンの声を聞いてみよう。「すでに新作テレビ版の声が定着していると思うので、できることならテレビ版のままで決定してほしい。ファンの希望を重視してほしい」(愛知県・二宮智恵美)ほとんどのファンが、圧倒的に聞きなれた声のイメージを求めている。それとは反対に、まったく新しいサイボーグ像をもとめ、真剣に考えて1票を投じてくれた人・少数 いたことを、わすれてはなるまい。つぎのような異色キャストも寄せられているのだ。「001/白石冬美、 002/沖雅也、003/信沢三恵子、 004森本レオ、005/馬場正平(プロレスラー)006/つボイノリオ、007/若山弦蔵、008/尾藤イサオ、009/国広富之、ギルモア博士/平幹二朗」(愛知県・鬼頭寛)「001/井上瑤、 002曽我部和行 003 鈴木弘子、004/神谷明、005田中崇、006/はせさん治、07/肝付兼太、008/中尾隆聖、009/古川登志夫」(愛知県・中野功)得票結果はつぎのとおり。★001/白石冬美(1837)千々松幸子(1627) 杉山佳寿子(27)。ほかに潘恵子・大場久美子・岸本加代子・水森亜土。★002/野田圭一 (2728) 鈴置洋孝(413) 井上真樹夫 (287)神谷明(177)。ほかに古川登志夫・宮内洋・市川治・水木一郎。★003/杉山佳寿子(1697) 潘恵子(974) 小山茉美(514)鈴木弘子(247) 麻上洋子(8)。ほかに、松坂慶子、多岐川裕美。 ★004/山田俊司(2786) 井上真樹夫(663) 野沢那智 (55)曽我部和行 (34)。★005/田中崇(3124) 伊武雅之(334) 富田耕生 (121)。ほかに小松方正、小林修、北川国彦。★006/はせさん治(3246)永井一郎 (214)。ほかに青野武。★007/肝付兼太(3447) 古川登志夫 (9)。ほかに植木等。★008/戸谷公次(2691)曽我部和行 (467) 神谷明(361)。★009/井上和彦(3097)神 谷明 (127) 森功至 (112) 池田秀一 (9)。ほかに、志垣太郎。★ギルモア博士/富田耕生 (2846) 八奈見乗児 (396) 永井一郎(9)納谷悟朗(98)。

Let's break that down one by one, shall we.

Cyborg 001:

1979 TV Series Voice: Sachiko Chijimatsu
Movie Voice: Fuyumi Shiraishi
Votes: Fuyumi Shiraishi (1837), Sachiko Chidamatsu (1627), Kazuko Sugiyama (27). Others considered were Keiko Han, Kumiko Ōba, Kayoko Kishimoto, and Ado Mizumori.

Cyborg 002:

1979 TV Series Voice: Keiichi Noda
Movie Voice: Keiichi Noda
Votes: Keiichi Noda (2728), Hirotaka Suzuki (413), Makio Inoue (287), Akira Kamiya (177). Others considered were Toshio Furukawa, Hiroshi Miyauchi, Osamu Ichikawa, and Ichiro Mizuki.

Cyborg 003:

1979 TV Series Voice: Kazuko Sugiyama
Movie Voice: Kazuko Sugiyama
Votes: Kazuko Sugiyama (1697), Keiko Han (974), Mami Koyama (514), Hiroko Suzuki (247), Yoko Asagami (8). Others considered were Keiko Matsuzaka and Yumi Takigawa.

Cyborg 004:

1979 TV Series Voice: Keaton Yamada
Movie Voice: Keaton Yamada
Votes: Keaton Yamada (2786), Makio Inoue (663) Nachi Nozawa (55), Kazuyuki Sogaabe (34).

Cyborg 005:

1979 TV Series Voice: Banjō Ginga
Movie Voice: Banjō Ginga
Votes: Banjō Ginga (3124), Masatō Ibu (334), Kosei Tomita (121). Others considered were Hosei Komatsu, Osamu Kobayashi, Yonehiko Kitagawa.

Cyborg 006:

1979 TV Series Voice: Sanji Hase
Movie Voice: Sanji Hase
Votes: Hase Sanji (3246), Ichiro Nagai (214). Others considered were Takeshi Aono.

Cyborg 007:

1979 TV Series Voice: Kaneta Kimotsuki
Movie Voice: Kaneta Kimotsuki
Votes: Kanta Kimotsuki (3447), Toshio Furukawa (97). Others considered were Hitoshi Ueki.

Cyborg 008:

1979 TV Series Voice: Kōji Totani
Movie Voice: Kazuyuki Sogabe
Votes: Kōji Totani (2691), Kazuyuki Sogabe (467), Akira Kamiya (361).

Cyborg 009:

1979 TV Series Voice: Kazuhiko Inoue
Movie Voice: Kazuhiko Inoue
Votes: Kazuhiko Inoue (3097), Akira Kamiya (127), Katsuji Mori (112), Shuichi Ikeda (9). Others considered were Taro Shigaki.

Prof. Gilmore:

1979 TV Series Voice: Kousei Tomita
Movie Voice: Jōji Yanami
Votes: Kosei Tomita (2846), Jôji Yanami(396), Ichiro Nagai (97), Gorō Naya (86).

Blood Donation Campaign for Love and Courage:

「超銀河伝説」の宣伝の一つとして東映では日本赤十字社と協力し〝愛と勇気の献血キャンペーン"を行うほか、各地で催し物も予定されはじめた。 11月2日から2月14日の上映前まで、仙台をかわきりに全国の主要都市に、愛の献血キャラバン隊がまわる。開催地区くれた人には、特別製の「サイボーグ009」バッヂが贈られる。現在決まっているスケジュールは、11月2日(/仙台、3日祝/新5日(水)/金沢、8日~9日/大阪、11日/徳島、22日(水)高松、15日木/松山、15日(声優、 009 キャンペーン・ガール、原作者の石森氏も同行 (下記太字日)し、各種イベントなどもあわせて開かれる。また、献血に協力して 17日/札幌、22日~28日(日/名古屋、24日祝/静岡、25日10/沼津、26日(水)/浜松、2日土/岡山、30日(広島サイボ669超銀河伝説 |30 津(金) (火)熊小1月1日(月)/徳山、2日(火)倉、4日(木)/鹿児島、日本/鹿児島、5日金/熊本、6日~7日(日)/福岡、13日~14日14日/東京となっている。なお11月 月8日大阪万博会場と、11月16札幌地下商店街をのぞいて、しい開催場所は未定だが、10月下旬に全国の朝日新聞紙上で発表されるから、おたのしみに。ほかには、関西地区を対象にアニメポリス主催の"サイボーグA09ファンクラブ”が誕生。 会費は1000円だが、会員は「超銀河伝説」の入場券、会員証をもら•日 9•えるほか、11月9日、万博お祭り広場で開かれる"サイボーグ00999人の大集会〟 (午後2時6より石森章太郎、飯島敬プロデューサーほかスタッフ、声優、歌手の出演ほか、パイロットフィルム上映やセル画、色紙、試写会招待状などの当たる抽選会などが行われる。ただし、雨天中止)への参加ほか、多くの特典がある。 入会は11月9日までアニメポリスPeroの他一部劇場で受けつけている。くわしくは、〒360大阪市北区曾根崎新地1の13の22うめしん東映会館3階アニメポリスPero06・344・5959へ。(定員に達したら入会受付打切り)


December 1980
The film got another main feature in this issue, along Mobile Suit Gundam. This one featured comments from the voice actors, a recap of the press conference, and information on the Cyborg Tour(!!).

Kazuhiko Inoue (009):
島村ジョーとしては、テレビも映画も変わらないから、がんばるのみです。予告編の吹き込みもやりましたが、劇場ではまだ見てません。本番前に自分でへんに小細工せずに、臨みたい。 役としては、はりきりすぎてジョーのもつ本質をわすれてしまうことのないよう気をくばろうと思っています。009ファンとして、ダレよりも早くみられ、声まであてられることに、感謝しています。

Kazuko Sugiyama (003):
多くのみなさんから支持を受け、本当にうれしい。もっか、フランソワーズの技能をフルに生かした、たとえば50キロ四方の物音を聞く訓練とか、壁の向こうを見る訓練にはげんでいるところです。鋭い繊細な感覚をとぎすまし、少しでもフランソワーズに近くなろうとしています。今図は、映画ということで気持ちをフレッシュにして、取り組んでいきたいですね。

Hiroko Suzuki (Tamara):
ここしばらくアニメの仕事には、あまり縁がありませんでしたけど、昔やらせていただいた「サイボーグ」の新作に声をかけていただき、ありがたく思っています。しかもタマラという美しい王女役で、めぐまれています(笑)。けれども、悲劇の人というよりは、009やサイボーグのメンバーの心をみだす、 悪女の役であったならなんて、思ったりもしている最近です......。

Fuyumi Shiraishi (001):
新シリーズには出演できなくて、本当に残念だったんです。昔は、アテレコこの仕事をはじめたばかりで、なにをどうしようこうしようと必要以上に考えすぎて、ぶっつけでただかわいい声をだしてたように思います。今度は以前よりもちょっぴりうまくやれると思うんですが…。投票で多くの方に選んでいただいたことにも感謝してますし、とにかく泣き声はまかせてネ(笑)。

Keiichi Noda (002):
シリーズでずっとやってたし、あある程度の役づくりはOKです。けど、台本をもらって絵のかねあいをみて、シリーズものとどう変えていくか、そこがポイントでしょうね。 002は、わ”出〟が多く、役づくりもたのしくできていました。また002の年齢設定も自分なりに25歳から30歳くらいだと思って、ぼくなりに努力中。精神的にはいつも若いつもりで役づくりにはげんでます。

Keaton Yamada (004):
今回の話は、23日前にはっきりしたばかりで、まったく予備知識もってないんです。映画ということで内容もしっかりしているでしょうから、ぼくらのほうも002などと似ないように、内面的にしっかりしたものを演じたい。劇場用ということで注意したいことは、前に観客として体験したことなんだけど、早すぎるセリフだと、ききとりにくいことがあり、気をつけたい。

Banjo Ginga (005):
テレビシリーズ終了からそんなに時間がたっているわけじゃないんですけど、なつかしいっていう気がちょっとする。とたてて新たに心の準備はしておらず、白紙の状態なんですけどね。絵をみるまでは、あまりどうニュアンスを出そうかという先入感などをもたないことにしているんです。005は、ぼくの分身みたい近さを感じさせてくれるので、気にいっています。

Sanji Hase (006):
006の役はすでに" のことある"など、ダク点をつかわぬ会話で、自分流の中|国人イメージを作ってますので、あとは体調をととのえてベストコディションでのぞむだけです。006は007とツッコミ、ボケ、脱線転覆のコンビですから、2人でアドリブをまじえてたのい役にしたい。しかし、たまには説得力のある大人らしい会話のできるシーンもほしいのですが・・・。

Kaneta Kimotsuki (007):
9人のメンバーでの007の役は、作われ方にもよりますが緊張した場面でほぐす役ですから、アドリブでも多く出そうなんて考えてます。どうしても本だけのセリフだとぼくのもっている、口やかましさ、ズッコケさなどが少なくなってしまうと思うんです。映画作品ということで、セリフのメリハリなどが”ザツ"にならぬようがんばってみたい。おおいにズッコケるつもりですよ。

Kazuyuki Sogabe (008):
「サイボーグ」の作品は、森功至さんの旧作を何回か見ているだけです。今回008というキャラクターがシドニー・ポワチェふうに変わったということで、まったく新しいイメージを作りあげてみせます。本当は、昔の008のイメージがあるので、どうやってよいものかと悩んだんです。テレビの新シリーズについては、まったく見てないので色のついてない分だけ、演じやすいですね。

Joji Yanami (Isaac Gilmore):
モノクロ作品のときは、ただ一生懸命だったと思う。アニメに“余裕”がなかった時代のせ いか、台本もガリ版刷りのペラペラのものだったですね。現在、ぼのやる役はわりと3枚目の役が多いので2枚目半くらいのギルモア博士になりそうで心配しています。まだ演出の意図がはっきりしてないのでうまくいえませんが、昔のふけた感じのギルモアより、若い 感じが出せそうだと思っています。

Ichiro Nagai (Dr. Cosmo):
ギルモアと違って組織の頂点にいる人ということで、イメージをひとつに固めています。 組織には向かないギルモアと対照的に演じられればと思う。ギルモはアインシュタインであり、ズモはオッペンハイマーという感じでしょうかね。科学者らしくないイカツイ顔で、シリアスな感じでとりくむことになるでしょうね。まだ、フィルムを見てなくてわかりませんけれど......。

Takashi Iijima (Producer):
アニメージュ読者のみなさんには声優リクエスト"でのモニター調査に協力していただき、ここにお礼をのべさせていただきます。役の決定につきましては、石森先生をふくめた会議で検討を重ねた結果、ファンの方々が主張されている声のイメージをこわさぬことを第一に考え、決定しました。ほぼテレビでの新シリーズのメンバーですが、キャラクターイメージの変更にともなう部分で、 石森先生の意向などをとり入れて新しい方を迎えました。 ここであげた方以外でも、サバ少年に小原乃梨子さん、 帝王ゾアに大平透さん、ガロに大塚周夫さん、ナレーターとして石原良さんが内定していますのでご報告しておきます。

Press Conference Recap:

快調に製作がすすめられている「超銀河伝説」のプレスミーティングが、公開2か月前の10月20日に、東京有楽町の東京会館にて関係、取材スタッフ約400名を集めて盛大に行われた。「正月映画は1年の計のはじめにあた重要な作品であり、配給収入15億円をめざす」という東映・岡田茂社長のあいさつにつづいて、「自分の生んだ子ですが、サイボーグたちはすでに親の手をはなれて、かってに動きはじめている・・・・・・」と語った原作の石森章太郎氏。「正月作品として恥じぬよう東映動画のもてるすべての力を結集して作りあげています。みなさんがごらんになって、これがマンガかと思えるような作品を作りあげてごらんにいれます」東映動画・今田智憲社長の作品に対する自信にみちた挨拶。そして、町田義人、山本百合子による主題歌の被露がつづいた。その後の質疑応答では、原作者であ石森氏と脚本協力ということでスタッフにくわわったジェフ・シーガル氏に取材陣の質問が集中した。 というのも、彼は「スター・ウォーズ」「カプリコン1」など、世界で大ヒットした映画の優秀なスタいるからだ。記者団の「なぜ、たのですか?」という疑問に対し、「私はアメリカで石森先生のファンだったからです」と、シーガル氏は答えた。つづけて石森氏への質問。東映と石森章太郎提携作品ということについて感じることは?!?!?「邦画系ではじめての正月アニメということで、東映の意気込みを感じるとともに、たいへん重い責任感をぐっと感じまして、いまもまだドキドキしているほどです」再び、シーガル氏に。この企画がきたのはいつごろのことで、この話を作るのに苦労したところを具体的に。「話がきたのは昨年のことです。一番苦労したのは、とにかくコンセプトが非常に大きいので、その中でキャラクター一人一人に十分な成長期間をあたえてやること。それがむずかしかったですね。しかし、私は『サイボーグ・009』のファンで、企画の話がもちこまれる前からよく知っていましたので構成上でむずかしいところはなかった」今度は石森氏に。上映時間は!! として知られて映画に参加し「2時間10分…」 原作はかなり長いわけですが、今回の作品用に新しく描かれた部分はあるのですか?「今回のは、原作とはまるっきりはなれたオリジナル作品です。話は、ジェフさんのアイデアがもと。彼は作品を本当によく知りつくしていて、すぐに細部までこまかく作りあげてくれました」ジェフさんは昔から「009」を知ってたということですが、そのきっかけというのは!!「私のアメリカでの友人には二世の人が多く、彼らに『009』の載っている雑誌をみせてもらったのが、はじまりです。第一印象は、非常におもしろく、特にキャラクターがオリジナルで独創的なところが気に入りました。 アメリカでは、すべての力を秘めた一人のヒーローというのがふつうなのです。『サイボーグ』のキャラ、各自が少しあいさつする石森章太郎氏づつ違う能力をもっているというところが目新しく感じたのです」そして最後に今田社長が力強く語った。「準備期間もこれまでの作品にくらべて一番多くとり、技術的にも十分力をそそいでいる」と。

Blood Donation Campaign for Love and Courage:

「愛と勇気の献血キャンペーン」はすでに1月2日の仙台を皮切りに、行われているが、決定しているキャンペーン参加者を紹介しよう。 キャンペーンで献血に協力すると、記念のサイボーグ特製バッヂがもらえる特典がある。●11月11日(火徳島/山本百合子・山田俊司。12日水高松/山本百合子・杉山佳寿子。15日(木)松山/山本百合子 山田俊司。 15~16日(日)札幌/15日は東急ストア北栄店。14:00より石森章太郎サイン会を予定。16日は東急ストア豊平店にて10:00~15:00° 石森章太郎、山田俊司、杉山佳寿子、町田義人の参加で12:00~13:00にサイン会などの企画がある。22日~23日(日)名古屋/2日は石森章太郎、杉山佳寿子。23日は町田義人も参加して、名古屋東映にて9時~11時にファンのつどい。24日静岡/山本百合子・井上和彦そして石森氏も予定。25日(火沼津/山田俊司。26日水沼津/杉山佳寿子。 2日土岡山天満屋デパート前広場/石森章太郎、町田義人、山田俊司、杉山佳寿子参加ファンのつどい。30日(広島/石森章太郎、町田義人、井上和彦、杉山佳寿子によりファンのつどい。12月1日(月徳山/山本百合子、山田俊司。2日(火小倉/山田俊司。 4日(木鹿児島/山田俊司。5日金熊本/田中崇。 6~7日(福岡/6日に石森章太郎。 7日は町田義人、山田俊司が加わりファンのつどい。15日横浜/石森章太郎、町田義人、山本百合子、山田俊司、杉山佳寿子。14日(東京/石森章太郎、町田義人、山本百合子、声優オールキャスト出席のファンのつどい。この全スケジュールに、サイボーグガールが2名づつ参加します。おたのしみに。100名に山崎パン自慢の特性バタークリームデコレーションケーキのプレゼントがある。ケーキは、2月2日に山崎パンのケーキ工場から直接自宅に届けられるというもの。山崎パンからの心をこめたクリスマスプレゼントをどうぞ。申し込みは、〒16東京都港区新橋4の10の1 徳間書店アニメージュ編集部 山崎パンクリスマスケーキプレゼゼント係まで。締め切りは12月15日。発表はケーキ配達をもってかえさせていただきます。100名に山崎パン自慢の特性バタークリームデコレーションケーキのプレゼントがある。ケーキは、2月2日に山崎パンのケーキ工場から直接自宅に届けられるというもの。山崎パンからの心をこめたクリスマスプレゼントをどうぞ。申し込みは、〒16東京都港区新橋4の10の1 徳間書店アニメージュ編集部 山崎パンクリスマスケーキプレゼゼント係まで。締め切りは12月15日。発表はケーキ配達をもってかえさせていただきます。

Cyborg Tour Participants Wanted!:

「サイボーグ009超銀河伝説」記念のこのツアーは、愛と勇気に満ちた4日間のアドベンチャーロマン。トロピカルアイランド"サイパン"で、海の本当の美しさを体験するために組まれたものです。ゲスト参加者も、石森章太郎・飯島敬(プロデューサー)井上和彦 (009)杉山佳寿子 (003) サイボーグ役声優若干名、町田義人(主題歌歌手) 山本百合子(主題歌・歌手) サイボーグガール数名と、そうそうたるメンバーである。内容も、 ①X島でのサバイバルライフ。無人島に一人取り残されたら・・・・・ ②マリンスポーツへチャレンジ。水上スキー、スキンダイビング、カヌー、エアーマット、スピードボード、ウィンドサーフィン、ハンドクラフトなどを指導員付きで。ゴージャスなカナカの歌と踊りのステージ。この島に伝わるカナカダンス。 ④009アニメフェスティバル。石森章太郎、声優、歌手、スタッフらの豪華メンバーによるたのしショーのひととき。 5さよならパーティ。永遠の思い出に、キャンプファイアーを囲んで。 6 チャリティオークション。サイボーグ001~009の戦士たち(声優)の小物オークション。 ⑦シンセサイザーによる南十字星コンサート(予定)などもりだくさん。参加者には、特典としてつぎのような豪華なプレゼントが用意されています。 ①サイボーグ009オリジナル航空バッグ(限定品) ②サイボーグ009オリジナルTシャツ (限定品) ③サイボーグ009映画入場券 4 ゲストサイン色紙 ⑤映画原画セル 6クリスマスケーキ 7 記念写真 [日程] 1980年12月21日 成田発 9:00 JL-947 路ミクロネシアの楽園サイパンへサイパン着 13:10 専用バスにて着後サイパン島観光 12月22日(月) 午前 専用バス&船の旅。 終日、サバイバル生活。 夕刻再びホテルへ。 (1月25日(火) 終日自由行動。 夕刻 さよならパーティ 12月24日(水) サイパン発 15:55 思い出とと に帰国 成田着 1:15 通関後空港にて解散 ★費用 135000円 (全朝食、昼食一回 夕食2回) *資格 中学生以上。小学生で も大人同伴ならば可。 ★ 募集人員 100名(先着順) ★締切日 11月28日 問合せ先 東映・映像事業部 03 614415 近畿日本ツーリスト 03.255.7O77 【主催】近畿日本ツ ーリスト 【協力〕 (㈱山崎製パ ㈱青二プロ 徳間 書店 アニメージュ東映 【協賛】日本航空


January 1981
The final issue before the movie's release, and the final time it would be covered. This one goes over some of the promotional events and some story info, which won't be mentioned here (watch the movie!).

Recording completed!
(Summary: Voice recordings were finished October 30th/31st in Shinjuku)

「サイボーグ」のアテレコは10月28日のラッシュ試写のあと、30・31日の両日にわたって新宿・タックスタジオにて無事収録が完了した。スケジュール調整がうまくいったのと「009」になれているスタッフとキャスティングということもあって順調に録音は進行した。関係者にもよゆうが感じられ、スタジオはくつろいだふんい気に満ちていた。なかでもプロデューサーの飯島敬氏は、スタジオの外で流れてきた音楽にあわせ、メインテーマを大声で歌いだし〝吹き込みにも参加したのですっかりおぼえたよ"と一言。熱気とゆとりの一幕だった。

009 Tie In:

(Summary: 100 lucky winners received a Yamazki Baking butter-cream cake to commemorate the premiere of the movie!)

■山崎製パンからのクリスマスプレゼント■「009」公開を記念して山崎パン自慢の特製バタークリームデコレーションケーキを100名にプレゼント。12月22日に ケーキ工場から直接自宅に届けられる。申し込みは〒10東京都港区新橋4の10の1徳間書店AM編集部 山崎パンプレゼント係。締切は12月15日。■シャープの音響製品に、記念品プレゼントがつく■シャープでは、全国にあるチェーン店(シャープFSショップ)にて、3万円以上のオーディオ製品購入者に超銀河伝説〟 特製ポスターとバンダナ1枚をプレゼントしてくれる。期間は1月15日までなので、ラジカセなどの購入予定者は、店をのぞいては!!!

Blood Donation Event Successful!

(Summary: The blood donation campaign was a success, including appearances in Osaka by Ishinomori, Kazuko Sugiyama, and Kazuhiko Inoue.)

ひいきの声優に対し熱っぽいラブコールがとび出していた。11月9日、大阪万博お祭り広場において5000人の大集会が催された。当日は朝早くから並ぶフアンも現われ、サイボーグ熱は高まるばかり。午後2時から石森氏をはじめ飯島プロデューサー、声優の井上和彦、杉山佳寿子らレギュラー陣が登場。各自の紹介やこぼれ話に、参加者から笑いやら、なかでも人気のあったのが井上和彦のギターソロ。歌い出すや無数のテープが彼めがけて空をとぶ。その後、杉山と組んでの初恋談義、石森氏がガロの声を受けもってのアテレコショー。石森氏は「まもなく、おまえたちのこの地球は…」とやりはじめたが「素人にこんな長いセリフをしゃべらせるなんて…」と、とちゅうで弱音をはく一幕もあり、爆笑。会場は陽のおちた6時まで新作予告編の上映や町田義人の主題歌発表などでにぎわっていた。一方、献血キャンペーンも「2回目です」と語る井上薫さん「記念のバッジがほしくて」という北沢弘江さんをはじめとして3名が協力に応じてくれて成功であった。

Campaigning in Snow!

(Summary: A promo event on 24 November in Shinjuku was topped off with snowfall!)

東京の副都心・新宿に初雪が降る! 頭上で舞う白い花に、人々はおどろき、喜びの歌をあげたり、おもわず足をとめてあおぎ見る人もいた。11月24日午後3時すぎに新宿ステーションスクエア一帯を襲ったこのハプニングは、もちろん東映のキャンペーン「ひと月早いクリスマス・イブ」のために用意し人工雪。聖歌隊の歌う“ホワイトクリスマス"にあわだが、おりから重くたれこめた空模様に効果は倍増。一般の通行人までも巻き込むという予想以上の反応に関係者は喜色満面のおももち。催し物も、サイパンへの旅をふくめたプレゼントが当たるとあって、5名の徹夜組をふくめて3000名のファンが集まった。駆けつけた石森氏をはじめ山田俊司、杉山佳寿子、肝付兼太らのあいさつ、アテレコ終えての作品感などのおしゃべ2000超銀河ク!りにファンは一一声。 温かいかけ声や拍手が上がりイブのタベは、夜のとばりがおりるにしたがい盛り上がりをみせ、明る輝いていた。

25th Anniversary of Cyborg 009

(Summary: On 31 October a huge party is held to celebrate Ishinomori’s accomplishments as a mangaka. A who’s-who of people are there, including seiyuu and other mangaka, such as Osamu Tezuka, Leiji Matsumoto, Go Nagai, and Fujiko Fujio. Matsumoto and Ishinomori share the same birthday, and Tezuka says that Galaxy Express 999 and Cyborg 009 will be hits this year and the next year.)

「超銀河伝説」のアテレコがおこなわれた10月31日、石森氏の漫画家生活15周年を祝う会が東京・新宿センチュリー・ハイアットホテルで開かれた。当日は、アテレコを終えた大平透、曽我部和行、白石冬美、井上和彦らをはじめ、会の発 起人である手塚治虫、小池一夫、ちばてつや、藤子不二雄氏たちをはじめと松本零士 永井豪、矢口高雄氏ら漫画、映画関係の親しい仲間約90名がかけつけた。 ひさしぶりに勢ぞろいしたトキワ荘時代の仲間にかこまれて思い出話に花が咲く。ひと口に25年というが、この間に石森氏は「サイボーグ009」をはじめ30 にのぼる作品を手がけ、その原稿枚数は7万枚におよんだ。あいさつに立った手塚氏は「石森さんの絵は『ジュン』にみられるように、ことばにたよらず絵が語る一種の絵巻物的な色あいをもち、スケールもたいへん「大きい」と強調。生まれた場所は東と西違いはあるが、ともに昭和13年1月25日と誕生日が同じ松本氏も壇上からお祝いをのべた。いまや日本中のアニメファンを熱狂させている2人が並ぶ姿は、ことしから来年へかけての2大作「サイボーグ」そして「999」 のヒットを暗示しているかのようであった。

Simultaneous Screening with “The Best Ten”
(Summary: This movie was aired in conjunction with THE BEST TEN, a near hour-long film that was restored by Kineko Video early in 2022, and can be viewed here. A must-watch for a fan of late 70’s-early 80’s anime.)

ラジオや雑誌で呼びかけ、ファンの人気投票による80年度の人気アニメを見せようという「80アニメーション・ベストテン」の制作も進められている。 司会案内役はテレビの久米宏、黒柳徹子のむこうをはり、バリッときめたタモリと児島みゆきのご両人。撮影は台本なしのアドリブだが、タモリの軽妙な語り口で息の合う2人のためフィルムは順調にまわった。本編の撮影も11月11日の東映本社前にて石森氏と杉山佳寿子、サイボーグガールをまじえてのロケを皮切りに開始された。当日は午後3時半からの撮影と少肌寒い天候ではあったが、お客の呼び込みや杉山インタビュアーに応えたりの石森氏の過剰すぎるサービスで順調に終えた。もっとも、本番寒さよけの上着をコスチュームの上にはおったままサイボーグガールを撮影するというミスに、しばらくだれも気がつかず、あわてて撮り直すというハプニングもあった。翌日、撮影スタッフは大泉の松本氏の仕事場へ出かけて無事撮影を終了した。さて「ベストテン」にはどの作品が決まるのだろうか。予想としては「銀河鉄道999」「宇宙海賊キャプテンハーロック」「機動戦士ガンダム「サイボーグ009」」「地球へ…」 「ドラえもん」など15本近くある。

Coverage of "Urusei Yatsura" in 1982 (Animage, The Anime, My Anime, Animedia)

This post will consist of the coverage in various magazines for "Urusei Yatsura" and preliminary coverage for the first movie, ...